Swizerland Day54

6時半からDanielaと一緒に搾乳した。週末はDanielaも農業学校のスタッフとしての仕事はないので、牧場の仕事をする。搾乳のパーラーはとても古い感じで、ミルカーも大きいし、ゲートも手作りな感じがする。4頭ダブルのパーラーで32頭なので4回転したら終わる。デッピングもゴーストバスターに出てきそうなビビットな緑色だった。ベッドメイクは一人でできるので、機械ではけるのと、藁を整えてベッドメイクした。

 


朝食は昨日もらった沢山のヨーグルトやチーズを5人で囲んで食べた。ベアと呼ばれるいわゆる行者ニンニクみたいなハーブが入ったムッツィリというチーズが美味しい。

 


今日は雨だし日曜日なので、仕事は最低限のことでいいとのこと。昨日お世話になったIsabelとRobinにオリジナルのポストカードを送ろう!とDanielaが言ってくれたので、Monicaと3人でパソコン室へ。自分の写真を使ってメッセージもかけて、会社が代行して送ってくれるシステムらしい。2人にスペルミスや文法間違いを添削されながら、たどたどしい文を書き、写真はiPoneで撮ったベストのやつを選び、いい感じに仕上がった。

 


11時頃から、約束していた寿司を作り始める。炊飯器じゃなく鍋で米炊くのって難しいんだよなぁ、しかも酢めし用!前日に水の量とか炊き方を予習し、寿司作り開始。DanielaとMonicaと一緒に作り始める。まず、米とぎをして(とぎ汁は植物の成長にいいのだと教えると、彼女は早速あげていた。)、40分吸水させて、沸騰するまで強火、弱火にして15分、火を止めて10分蒸らす。その間に、春巻きを作った。ライスペーパーは生春巻き用だったぽくて、それしか売ってなかったし、あんまり上手く出来ず…。材料を切るのを手伝ってもらったり、酢めし用の酢をハーブビネガーで作ったが意外といけたり、とりあえず準備は整った。

 


そしていざ巻き寿司の巻く作業。簾は無くとも長めのタオルで代用できた。彼女たちはとても上手で、一発でちゃんと見た目いい感じになった。米も具も欲張らないのがコツだよね。多分。私も一度くらいお手本を見せなくてはと作ったが、まぁまぁの出来だった。カットしてからお皿に盛り、みんな全部食べてくれたのが嬉しかった。徴兵に行っていたときに沢山食べたので嫌いになったというHanzでさえも。

 


それから片付けをしてなんやかんやしているうちに、Anaris(マザーの名前。やっと覚えた。)の末の妹がケーキを持ってやってきて少し話したり、さらに下から2番目の妹夫妻がアイスケーキを持ってやってきたり、人の出入りが多かった。Germanyはちんぷんかんぷんなので、黙りつつあると、Monicaがカードゲームやろうと誘い出してくれた。Ligrettoというゲームで2人からできるトランプのスピードみたいなやつ。ルールを覚えてなかなか楽しかった。

 


そして午後の作業、餌やりと搾乳。Danielaが見たこともないタイヤ付きフォークなるものを使っていたのでやってみると、なかなか便利だが、まぁフォークがあれば十分かなとも思った。搾乳は今日は雨の日なのでより多く乳にハエがとまり、ウシがイライラしてミルカーを蹴るので何回も落ちた。

 


母屋に戻って、パンやチーズをかじりながらDanielaとMonicaと農業や環境問題について色々話し合った。日本の農業によく興味を持ってくれて嬉しかった。彼女は特に環境問題に関心があるらしく、田んぼは水をはるからメタンが出るんじゃないかとか、ハエを減らすために寄生バチを使っていることを教えてくれた。スイスはウシが多すぎるし、メタンを出すから野菜へシフトチェンジしたいとも言っていた。

 


日本のことさえ知っているとは言えないけど、それぞれの国でそれぞれ問題に立ち向かっているのだと思った。たとえ世界一の先進国でも。

 

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