Denmark Day27

5時ごろにもぞもぞ起き、Kristenからあなたの宿題よ、と言われていたwwooferの訪問記を書く。前のページには今まで歴代の人々がびっしり。私は最後から数えた方が早くなるかな…。2人への感謝や将来頑張りたいことを書いた。

 


朝の搾乳、哺乳。途中、7時から出勤のKristenがお別れの挨拶に来た。あなたは日本でfarmerになるのよ、そう言ってくれた。

 


最後のコーヒーブレイク。あー、もう手作りブレッドが食べれなくなる…。マーマレードもチーズも熱いコーヒーも噛みしめて。お茶の時間がいかに大事か思い知った。16時におやつを体に入れると、最後まで全然頑張れる。復活度が違う…笑。最後まで会話は農業。乳製品の消費量30%はオーガニックだが、肉はまだまだ少なく、価格の面で圧倒的にノンオーガニックが安くなり、普及させていくのはまだまだ難しいところだが、だんだん来ているらしい。デンマークでもブタの餌は南北アメリカから輸入している。

 


パッキングしていると、なかなか思い通りに入らず頑張って押し込む。もらったお土産や蜂蜜などがかさみ始めている。車はKristenが仕事で使うため、最寄りのOmmeという街まで、フレデリックと3kmほどの道のりを自転車で行く。彼の倉庫にはなぜか大量の自転車があり、使えそうなやつを出してきてくれた。バックパックを背負って足をかけると、ペダルに届かず、そのまま後ろの重みでバランスを崩し、地面へビターンと倒れた。見かねたフレデリックが荷物を持ってくれた。70歳の方に15kgの荷物を背負わせるという…。

 


10分ほど自転車をこぎ到着。バスを待っている間、トラクターについて話したりした。Herning行きのバスが到着し、フレデリックに別れを告げ、出発。本当に、今までで1番理想に近い牧場だった。彼は手堅く牛の世話をし、殆どのものは自分の手で作り、生活は質素だったが充実していて、全てのことを1人でこなした。その裏側には綿密に考えられた計画と、経験が詰まっていた。

 


Herningでバスを降り、電車に乗り換え、Silkeborgという街まで行く。12時半に到着し、トイレに行きたかったが有料で2クローナ払ったのにもかかわらず、鍵が開かなくて入れなかったという…。しばらく待っているとEvaldが迎えにきてくれた。理容室に行きたいんだけど、適当に時間潰しててくれる?と言われ、もちろんOKとりあえず駐車場を探すが、今日は殆どの学校で学生の卒業式なので、あちこちパーティしており、学生を乗せたお祝いトラックが走り周っていた。やっとの事で車を停め、Evaldがオーガニックショップやカフェの場所を教えてくれ、さらに200クローナくれた。オーガニックショップはとても面白く、食品はもちろん、食器、服、美容品、絵の具などもあり雑貨屋さんだった。家畜が描かれた小さなポスターを見つけ購入した。

 


思えば都会にはあまりきておらず、街を歩いたのは初かもしれない。デンマークの町並みは、あぁ、ヨーロッパにいるんだなぁと思わせてくれる感じ。色々な店が並ぶのを遠目に見ながらスーパーに立ち寄り、色んなものを見た。

 


そしてアイスクリーム屋さんに行く。列ができていて20分くらい待った。フレーバーの名前がわからないので、色のみで注文。真っ白なやつと真っ黒なやつを頼んだ。私は緑色と黒色の食べ物に惹かれやすく、緑なら抹茶、ほうれん草、よもぎ、ピスタチオ…など、黒なら黒ごま、イカ墨、炭…などだろうか。ワクワクしながら食べると、あ…この味は…リコリス!北欧は黒=リコリスなのね…。ただ、サルミアッキよりは強い味はせず、おいしかったし、白はミルク系かと思っていたが、爽快な味がして、多分エルダーフラワーか何かだろう。お腹膨れた。

 


程なくしてEvaldがやってきて牧場へ。200頭搾りのオーガニック酪農家。今まで7人の日本学生の研修を受け入れたことがあるらしく、私は海外農業研修の受け入れ先農家じゃないだろうかと思った。現在、1人の日本人女性を雇用しているらしい。彼女は明日帰ってくるみたい。

 


到着すると奥さんがオムレツやサラダを作っていてくれて、ご馳走になり、程なくして搾乳へ。休んでいてもいいよと言われたが、5日しか私にはないし、できる限り参加したいので、私も着替え搾乳した。12頭ダブルのヘリンボーンパーラー。そうだよ、これが普通の搾乳だよ、今までのは夢だったんだ…と思いながら、無心で搾乳。もちろん草や食べ物にケミカルは使われていないし、大変な苦労はバックグラウンドにあるのだが、普通の農場のように忙しい。200頭を1人で搾ると言うから凄い。気づけば21時。日が長いので時間感覚がわからない…。子牛たちにもミルクを与え、作業を終えたのは21時半。

 


シャワーを浴び、デンマークのテレビを見ながらコレスコーレとアイスクリームを頂いて、部屋に帰って即寝た。だって明日4時半から搾乳だもん。

 

f:id:N5-phage:20190628202103j:image

f:id:N5-phage:20190628202241j:image

f:id:N5-phage:20190628202213j:image

f:id:N5-phage:20190628202349j:image

f:id:N5-phage:20190628202435j:image