Denmark Day23

昨日は夜遅くに帰ってきたが、6時から集牧&搾乳。その後、子牛の哺乳。粉ミルクは使わず、初乳と体細胞が多い牛(3から4頭)のバケットミルクを使って、哺乳バケツで9頭、水槽であげるのが5頭。一頭あたり一日3リットル×2回。あとは濃飼と草を少々。

 


朝の作業が8時半頃終わり、コーヒーブレイク。Kristenがサワードゥで作るライブレッドとカシスジャム、チーズやハチミツ、サワーミルクなどを食べる。デンマークのパンが酸っぱいのは、イーストではなくこのサワードゥを使っているから。

 


その後、育成牛の移牧に3人で出かける。彼らは群で動き、言うことをよく聞くので移動もしやすかった。愛情を込めて育てられるとこんな感じになるのかぁ、と思った。ライ、小麦、オーツのミックス畑を横切り、搾乳牛の群れと合流させ、発情がきているかを確認する。以前はブルを使っていたらしいが、フレデリックがブルごとフェンスから投げ出されるなど危険なことがあったのでやめたそうな。新しい群れに入ると、育成牛群は離れて固まっており、レディ達の仲間には入れてもらえない。人間みたいだ。

 


ランチはサラダパスタやゆで卵、トマトなどを食べた。その後、Kristenは週3〜4回ソーシャルワーカーの仕事があるので出かけて行き、私たちは14時まで休憩。家庭菜園のイチゴの除草、収穫して16時に再びコーヒーブレイク。16時半から集牧、搾乳、19時前には作業が終わり、Kristenは22時頃帰るので、フレデリックと2人で夕食を食べた。彼とその時、Vikingの種の話や、NTM(ノルディックトータルメリット)という、アメリカ型の評価とは異なる、体型、長命連産重視の評価方法であることなどを話した。また、私はこの牧場は、オーガニックであり、小さな牧場であり、昔ながらのことと現代のことを上手く使いこなしていて理想型であり、けれど、この方法を日本で同じようにやるのは、いろんなことを変えていかなければならないし簡単ではないと思う、と話した。彼らは40年前、共同牧場で働いていて、その途中でオーガニックに変えた。つまり30年前くらい。当時、デンマークでもオーガニックはマイノリティーであり、隣人の農家に受け入れられることは難しかった。スーパーマーケットと組んでキャンペーンをしたり、オーガニックでやっている方が牛や土が健康で、結果的に収益に繋がることを証明し、少しずつ少しずつ普及させていって、今オーガニック25%のデンマークがある。オーガニックミルク専門に取り扱う大手乳業メーカーもできた。(Thiseとnatural milk)最初は利益や金が儲かるとかよりも、自分で納得のいく、自分が売るものに誇りが持てる方法でやっていれば、結果はついてくる。You  can be the farmer in Japan!と言われた。あれ、今日最終回だっけ…。具体的な目標が決まった。基準や価値や文化的背景は違うかもしれないし、過程は違うけど、頑張ってみようと思えた。

 

f:id:N5-phage:20190625214121j:image

f:id:N5-phage:20190625214207j:image

f:id:N5-phage:20190625214130j:image

f:id:N5-phage:20190625214304j:image