Denmark Day24

朝の作業6時スタート。ハエが2匹私の部屋に迷い込み、耳や手に止まってくるのでなかなか眠れなかった。搾乳も自分が何番目に搾られて、どっちサイドに行けばいいか牛の方が分かっている。つまり、クセがあるのだ。あの子はこっち、あいつは後、みたいなことがよく起こる。今日はパーラー洗浄ではなく、feedingをしてよ、となったので、穀類を混ぜたやつ、ペレット、ミネラルをあげた。首に色の異なる紐がついていて、量が違う。オーガニックだから、穀類は全て自家製である。

 


コーヒーブレイクは牛の見える庭のテーブルで。なんと優雅なのだろう…!それがいわゆるHyggeである。

 


その後、買い物へ行くと言うのでついていくことに。図書館は無人制。カードで扉が開閉し、自由に借りられる。2週間に一度ボランティアが本の入れ替えるそうだ。こういうところで人手をかけない。少子高齢化社会として見習うべきではないだろうか。次にセカンドハンドストアへ。要するに中古品屋さん。デンマークには街に一つ必ずといってよいほどこのような店がある。物価が高い分、本当に欲しいもの以外はリユースするシステムが出来上がっている。ハンモックとか何気に欲しかったけど持ち運べないので諦める…。

 


明日、日本料理を作って欲しいと言われているので、スーパーで材料を調達。ジャガイモや葉菜は家庭菜園のものを使えばいいので、豚肉と人参、米を購入。豚肉はスライスのものはあまりない。薄いのが普通なのは日本だけではないだろうか。肉や乳製品売り場には、四葉のクローバーで動物福祉やオーガニックが守れているかの表示があり、レベル4まである。これは面白い試みではある。日本はGAPやHACCPの認証制度はあるものの、デンマークはかなり進んでいる。ところで、お菓子コーナーに何やら黒いものがたくさん…。サルミアッキである。日本ではマズイと噂だけど、どんな味なの?と聞いたら量り売りのやつを買ってもらった。わーい。と思ったのはつかの間。家に帰って早速食べると、なんじゃこりゃ…!まずい。最初は黒砂糖みたいなコクのある味がするのだが、後味がひどい。そして何故だか甘いやつとしょっぱいやつの2種類ある。甘いのはまだなんとか大丈夫だけど、塩味はなんとも…。リコリスは北欧では小さい子供も好きらしい。よし、お土産に買っていこう。

 


お昼まで家庭菜園の庭の除草とイチゴを摘んだ。ダリアが咲き誇る。Kristenはカシスもラズベリーマーマレードにする。この手作りジャムは本当に美味しい!

 


昼休憩の後は子牛の哺乳バケツを洗うのと、麦類のストローを敷き藁として追加する作業で終わった。床は発酵床になっており、どんどんストローを追加してコンポストを作っていく感じ。

 


そして再びコーヒーブレイク。搾乳、哺乳。もう、ほんとに搾乳が全然苦じゃない。全ての作業が1人でできるように考えられている。規模が小さいのは勿論だが、この50頭の牛を全て自分で管理し、考え、今日1日の作業をしていく。こんなに楽しいことはない。

 


夕ご飯はまだ明るい外で。今日はサバだった。ディルと一緒にオーブンで焼く。デンマーク人は魚は高いのであまり食べない。国内で取れるものは輸出用にしてしまうようで。洋風の魚もいいねぇ。休憩の時も、夕食の時も、いつも何かしら話が盛り上がり、ついつい長くなってしまう。日本とデンマークの違いは?どうやって農場始めたの?若い人たちの問題点は…などなど。

 

ご飯を食べている途中から急に横っ腹がキリキリと痛み、たまにあることだが平気なフリをしていた。が、なんとKristenが今夜は森の中を散歩しましょうと言い、着いて行くことに…。始めは早く終わってくれないかな…とひたすら平気な感じを装っていたが、歩いていると少しだけ快方した。植わっている様々な木は、22年前新規就農した当時2人が植えたもの。森は針葉樹林の単一ではなく本当に沢山の種類がある。Kristenのズボンに病気をもたらすダニが1匹とまっていて、Good Bye small friendといって彼女はダニを潰したのが印象的だった。友達殺した…!!あと、周辺にはクリスマスツリー用のモミの木を育てていて、出荷するまでに10年かかる。たった1週間のクリスマスのために、長い長い歳月をかけるのだ。土を作るのも、木が育つのも時間がかかる。時折、ヒキガエルやウサギを見た。豊かな森であった。


自室に帰りすぐ寝てしまう。というか腹が痛かった。日記を書くのが遅れつつある。

 

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