Denmark Day15

9時に家に来てくれればいいよ、と言われていたので甘んじてその時間にイヴの家に行く。朝から雨だった。朝食にヨーグルトにビスケットを落としたやつを食べる。今日はHorsensの街で農業のワークショップが開催されているので連れて行ってもらうことに。

 

カッパを着て車に乗り、40分ほどで会場に。入場料はイヴが払ってくれ、中に入ると雨にもかかわらず、結構人がおり子供づれも多かった。こういう小さな時から農業者の子供であってもなくても、農業を目にする機会が設けられているのね…。会場には、ショウタイプの馬、羊、ヤギ、乳牛、肉牛、ウサギ、鶏…とたくさん家畜が集まっていた。普段日本では目にすることのない、家畜たちにウハウハであった。やはり、馬の数は圧倒的に多く、重種馬からミニチュアホースまで大きさも様々である。ウシといえば、ダニッシュレッド、ホルスタイン、ジャージーと並び、肉牛の方ではシャトレーやヘレフォードをはじめ、ベルジアンブルーやハイランドキャトルもいて、満足だった。ブルも何頭もいたが、おとなしいし、なんだか疲れていてやる気がなかった。つくづくショウには興味がないということを改めて自覚した。イベントで5歳くらいの小さな子が子牛を引く共進会をやっていたが、微笑ましいとは思いつつ、それだけだった。私は農場の牛が好きなのである。

 

ラクターのブースにも行き、大型GPS搭載のものが沢山並べられていたが、これにも全然興味がない。ハイテクすぎて壊れても自らでは直せないと思うし、愛着がわかない。後ろの方にあるFORD5000やMFの20馬力くらいのトラクターが好きである。赤に緑の心臓部というかわいいトラクターがあったので思わず写真を撮った。

 

サンドイッチの試食や、休憩ベースでコーヒーを飲み、イヴは他の来場者と話していたので、テント内にあったデンマークレシピの冊子を拝借した。チーズの移動販売も来ており、試食させてもらったり、ガラスケースに入っているデンマーク産のチーズたちが新鮮で見ているだけでも飽きなかった。オーガニック野菜のブースにはアーティスティックにカラフルな野菜がバスケットに入れられたりして並べられて、雰囲気がいいなと思った。

 

会場を後にし、次にイェールという街にあるバイキングの博物館に連れてきてもらった。ここに来てまた英語が読むのが遅いことや理解能力の低さを痛感する。まあ、いうても日本の歴史資料館に行っても熟読はしないのだが…。博物館は無料で(さすが税金はこのようなところへ使われている)、バイキングの歴史やデンマーク王朝の始まりなどについて書かれてあった。プロジェクターが沢山使われて、ハイテクな博物館で、日本にはまだこういうところは少ないなという印象を受けた。見終わった後、カフェに行き、イヴがオープンサンドイッチを奢ってくれた。しかし高い。少量で240DKK。自分では絶対に来ないし、彼も1人では来ないだろうし(オーガニックであることにはこだわるが、食にこだわりはない様子)、申し訳ないなと少し思った。

 

家に着くとスーザンから電話があり、イギリスの彼女の妹と母に紹介された。少し話していると、イヴの家の前を同じ先生であるアレックスが通り、ミツバチの箱の確認にこれから行くというので、ついて行くことに。イヴには夕食前に帰っておいでといわれ、ハチから身を守るジャケットを取りに行く。アレックスはスペイン人なので英語は得意ではないらしいが、一生懸命説明してくれた。ゴム手袋をしていてiPhoneが認識してくれなかったので、写真は撮れなかったのだけど(蜂が荒れ狂う中、素手で向かう勇気はなかった)初めてミツバチの巣箱や女王蜂や、ハニカムの中にハチミツが入っているところを見たが、これはとっても面白い農産物だと思った。ハチの習性や社会を理解して、環境に応じてハチミツを生産することはとても繊細で、少しのことがハチミツの量や質に影響する。デンマークではクローバーのハチミツが主らしいが、思えば日本には沢山種類がある。それほど多様性に恵まれているのだ。宮崎の綾町の近くに友達とよく行くハチミツ屋さんがあるが、いつも高くて手が出せないが、蜂たちが一体何往復して、何時間働いて集めた蜜を我々がもらっているのだろうかと思うと、安いくらいかもしれない。秋、田んぼを閉じる時に蓮華の種を蒔き、春の田を鋤く前に花が咲き、その側にミツバチの箱を置き、田植えの季節が来る前に緑肥にする…というのを復活させたいと思った。

 

アレックスが家に寄って行きなよというので、学校の敷地内にある彼の家に少しお邪魔した。3人の息子たちが英語で話しかけてくれ、日本のアニメについて質問されたが、最近のものは全然知らず、むしろ彼らの方が詳しいくらいだった。先ほど箱をチェックした時に少しだけ切り取ったハチミツをたっぷり含んだハニカムを試食させてもらう。こんな採りたてフレッシュなハチミツは初めてで、とても透き通っていて、雑味が全然なく、本当に甘い。思わず目を見開くほど。とっても美味しいよ!とアレックスに言ったら、プレゼントだと、彼の商品であるハチミツを1パックくれた。えっ?いいの!?買ったらめっちゃ高いよこれ…。思わぬところで食材をゲット。ひもじい時にパンだけ買って塗ろう!本当にありがとうございます。

 

イヴからメッセージがあり、もうすぐ夕食だとのこと。すっ飛んで帰る。今日は巨大ソーセージ、ポテト、イチゴ。ワイルドである。ソーセージを焼いている途中で彼の息子の話になり、話が長くなって焦がした笑。夕食の後、日本の学生はどのように生活しているのか?という話になり、家や部屋のサイズを話したら、小さい!と驚いていた。デンマークの家が大きいのだ。

 

21時頃に部屋に戻り、シャワーを浴び、ベッドに横になった。

 

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