Denmark Day12

1人の時間がなかなか無く、執筆活動が遅れ気味です…笑

6時45分に起床。情報量が多くて常に頭が疲れている&眠い。パンを朝食に食べていたらイヴがチラシを持ってやってきた。今日はオーガニックの種苗会社や農業機械のブースが集まり、農家たちの勉強会みたいな催しがあるらしい。エクササイズには参加したくないと言ったら、じゃ外で農作業しようと昨日言われたのだが、雨が強くできないので、学生と私を連れてこっちに行くという。10時のコーヒーブレイクまでコミュニティルームで英語の単語帳や執筆作業をして過ごした。

 

10時半過ぎにイヴと学生2人と私の計4人で、車を1時間ほど走らせて催しに到着。デンマークの農作業機メーカーが日本では見ないようなアタッチメント(多分ハロー系)を並べていた。こちらでは200馬力のトラクターが中サイズだというから、日本の倍が普通だということである。奥では無人の作業機ロボットが走っていて、作業ラインをうまく認識してターンしていた。トラクターもGPS搭載のものが主流になってきており、人間と交代する日は近いかもしれない。奥のブースには種苗会社が出ていた。私が注目したのは、放牧採草兼用の種苗でオーガニックをうたっており、花も含めて7、8種類の種が混じっていることであった。普通は混播と言えど、主力のイネ科とクローバーのみであろうが、花も入れてしまうのだ。これはミツバチのためである。牛が花を食べるわけではない。しかし、見栄えば随分と可愛らしい。

 

イヴはいろんな人と話しているし、学生2人は農家の息子らしくトラクターに夢中なので、読めないデンマーク語のパンフレットを見たり、暫くウロウロしていた。少しすると、巨大ウィンナーとホットドッグ用パンが振る舞われた。次にそれぞれの企業が作っている種苗の説明ツアーに参加し、様々な品種の小麦を見た。何言っているのかさっぱり分からなかったが、背が高いのや毛が長いやつや様々であった。私は日本の米のことや農業の歴史的背景を何も知らないのではないか?とまだまだ学ぶことがたくさんあることに気づく。

ツアーから帰ってくるとまたコーヒーブレイク。チョコたっぷりのケーキを頂く。

 

2人の学生のうち1人はオーガニック酪農家の息子で帰り道通るから寄ることを提案される。会場を後にし、車を走らせてからの実家に向かう。到着するといきなり巨大ジョンディアが停まっていた。子牛舎に行くと様々な品種の牛がおり、聞けばクロスブリーディングをやっているそうだ。あの!私がトビタテの書類に何度も書いたやつ!搾乳牛たちはホルスとジャージーとダニッシュレッドの掛け合わせで、後継牛以外は4種のブルを使っているそうだ。色々聞きたかったことがあったはずなのに、唐突すぎて英語が出てこず、あまり質問できなかった。ショック。あとはちょうど搾乳の時間で牛たちはパーラーの待機場にいたし、餌はビーツ入りTMRだった。飼料庫に行くとジャガイモの絞りかすを乾燥させたものや麦の種、ヘイが置いてあり、大きなジョンディアが3台も。餌や薬などはオーガニックでも、大規模であることに変わりはないんだなぁ…と思った。また、デンマーク有機酪農はプラントカンパニーも存在しているため、農家が販売経路を開拓するのではなく、オーガニックのプラントカンパニーに売るという形で、他のミルクの流通とあまり大差はないと思う。飼料庫にあった大量のビーツをイヴが突然ビニール袋に詰め出す。えっ?学校に持って帰るの?クレイジーおじさん、ここにもいた。

イヴは少し学生の母親と談笑しているので、学生の彼が家からジュースを持ってきてくれた。ただ、デンマークは寒いので、350ccのジュース一つが苦しい…。ありがたかったのだけど。

帰り道、83歳のおじいさんが現役でやっている有機養鶏場を訪れたが、人影がなかったので勝手に拝見。イヴが説明してくれていたのだが、まあつまり、型破りな農夫はどこの国にもいるということである。

車に乗っている間ずーっと眠くて、起きているのに必死だった。いつのまにか大雨が降ってきて視界は最悪、雷も鳴り始めた。隣に座っていた学生はインスタに投稿してるし…。そうは言いつつ、なんとか学校まで帰ってきて、気づけば20時を過ぎていた。言語が分からず、精神的にヘトヘトで帰ってきて、自室に帰ってベッドに横になる。と、部屋のドアがノックされ、扉を開けると女子学生が。えっ?何の用?と聞けば、あなたに興味があるからお話しましょう!と言われた。彼女の名はキャロラインで、Kpop大好きな女子。あぁ…韓国の男優もアーティストも無知なの私…、ごめんね…と思いつつ、結構話した。皆んな日本には興味あるし、東京に行ってみたいという。東京があまり好きではない私は説明に困る。日本でも結構変わり者の方だと思うから。そしてあまり日本の流行や若者のことを知らないのです。

21時のコーヒーブレイクに彼女の友達2人と一緒に過ごした。英語が苦手でシャイなだけで、話すと皆優しかった。ここへ来て留学生の気持ちがなんとなくわかったら気がする。どちらかといえば話しかけるようにはしてきたものの、蔑ろにしていなかったか?英語ではない言語で話される孤独感を少し感じる。仕方ないこと&私の勉強不足&日本人が故の性格もあるのだけれど。残された学生生活は少ないが、留学生には親切にしよう。キャロラインのように。

 

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