Kenya Day104

ニューケニアロッジから重々しい寝覚め。死んだように爆睡していた。少々頭痛がしたものの、ほぼほぼ回復。今日からサファリだと期待に胸を膨らませる。

 


8時に宿前に迎えが来ることになっていたが、前金をパクられてとんずらされる疑いもなくはなかったので暫く安心できない心境で待っていた。15分過ぎても現れないので、やっちゃったかなぁ…と思った頃、ロッジの管理人さんが階段を駆け下りてきて今電話あったから、サファリのバンがいるところまで送っていくよ!と言われた。ホントかよ!というかなんで私に電話せずに宿にするんだよ!そして下にいたとてもボロのタクシーとの関係は何なんだよ!と疑問がいっぱいだったが、これにすがるより他に術もなく、胡散臭いタクシーに乗り込む。途中、サファリツアー客であるドイツ人のおばちゃんをピックアップし、ちょっといった、いわゆるサファリツアーの出発の溜まり場みたいなところに出た。両替人がウロウロしており、バンもたくさん乗り付けていた。こっちだと言われたバンの方はずんぐりムックリとしたドライバーで、私のバックパックを受け取るや、石が入っているのか!重過ぎだぞ!笑と。

バンに乗り込むと、すでに7人の巨漢が座っていて、女性は私一人らしい。なんともむさいところに入ってしまったなぁと、少し楽しみだけど、憂鬱なサファリが始まった。もし、飛行機が遅れなければ…、もし、空港でタクシードライバーに出会わなければ…、もし、ニューケニアロッジに泊まっていなければ…、私はこの場にいなかった。色んなことの巡り合わせでなんとかサファリに参加できることになった。これも縁である。楽しもうとマインドリセットすることにした。

 


ナイロビ市内を抜けると、車は急に早くなった。おじさんたちは、チリ人が4人とポルトガル人が2人とロシア人が1人と私というなんともインターナショナルなチームだ。チリの人たちは英語が通じず、ポルトガルの人がスペイン語と英語が話せて通訳に徹していた。1時間ほど経つと、タンザニアまで広がる大地溝帯を横目にしながら、トイレ休憩に寄ったり、ツアーと連携しているらしきレストランに寄りランチしたり。久しぶりのちゃんとした食事で思わずがっつく。

 


だんだん道もオフロードになってきて、牛や羊や山羊をペーターのように連れ回している人々に何度もすれ違い、家畜が道路を横切るために車を止まらせることもしばしばだった。ロバを二頭繋げて、公共の道路を馬車でゆく人々もいた。15時ごろにキャンプに到着。16時半からイブニングサファリをするというので、テントにてしばし休憩。テントはとても快適で、ベットもあり、想像よりもうんと充実していた。

 


16時半にドライバーが迎えに来て、マサイマラ国立公園の入り口に向かう。レンジャーが何人もおり、1人1人のパスポートをチェック。その間、マサイの女性たちが装飾品やお土産品などを両手に持ち、バンの窓を開けるなど強引な押し売りに耐えていた。

 


公園内に入ると、早速ヌーやシマウマがわんさかおり、後にこれらの動物たちはよく観られるので飽きてくるのだが、最初のうちはいちいち車を止めてもらって、写真を撮った。ホロホロ鳥も大群で遠くの方にいて、なかなか滑稽で可愛らしい。バンの上から8人が顔を出すので、結構熾烈な争いである。常に自分側に動物たちがいてくれと願いながら、そういうわけにもいかず、難儀しながらサファリしていた。それでも、人生初めて野生のゾウを見たときは感動した。ゾウは遠目から見てもフォルムがわかるほど存在感が大きい。残念ながらお尻しか向けてくれなかったのだが、一番見たかったものが、結構序盤に見れて満足である。他夕日をバックに木々を撮ったり、ライオンキングに出てくるイボイノシシを観たり、少ない時間ではあった初日を楽しんだ。宿に帰るとすぐにシャワーを浴び、ちょっと水がサビっぽかったが、お湯が出たのでよしとする。夕食をとり、18時半から22時までしか電気が使えないので、急いで充電をして、明日朝6時からのサファリに備えて就寝した。

 

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