Uganda Day92

同部屋の人の目覚ましが1分おきに鳴ってうるさかった。寝るなら止めろよ!6時には起きてパッキングを済ませて、水を補給、6時20分にチェックアウト。外はまだ薄暗い。本当は出歩かない方がいい時間である。ウーバーでNamayumba Bus Terminalsを探してみるも出て来ず…。仕方なく、昨日のボダボダドライバーのポールに電話してみる。1度目は出なかったが、すぐに電話がかかってきた。しかし、今違う人を運んでいるから30分かかると言われた。仕方なく彼を諦め、外に出てみると、すぐに若めのボダボダが止まった。ターミナルを知っているというので、いくら?と聞くと15000シリング。え?早朝料金?昨日7000シリングだったぞ?値切ってみたら3000シリング値下がりした。そんなもんなんだよね。

 


ところが彼、バスターミナルの場所をよく知らなかったみたいで、ボダボダ仲間に道を聞いてた。知らなかったんかい!まぁ、なんとか振り落とされず、時間よりも早く到着できたのでよしとする。発着所を確認しに行くと、客引きがどこ行くの?と聞いてくるので、グルというと、あのバスだと教えてくれた。しかし、どう考えてももう出発しそう。予定より30分も早いのに?しかも、予約チケットを見せたらこのバスは今日来ないと言われた。おかしいなぁ…。けど、本当に来ない可能性もないわけではない。今目の前にいるバスは確実にグルに行くのだ。仕方なく、もう一度料金を払い、そのバスに飛び乗った。ターキッシュなデザインで、中には既に7割くらいお客さんが乗っていた。一番奥の窓側の席が空いていたのでそこに座った。程なくしてバスは出発し、市内はトロトロ走っていたが、市外になると急にスピードを上げてきた。

 


座り心地はかね良好だった。途中で通る村々にはいわゆるSAみたいなところがあって、屋台が出ていて、ドリンクや焼き鳥やメイズ等を持った売り子達がバスが止まる瞬間に全力で走ってやってくる。私の窓は開かなくて、買いたくても買えなかったし、そんな勇気もなかった。おねだりザルも見かけた。バスの客が食べ物をちぎってやっていた。アンコーレ牛の大群も見たのだが、バスのスピードが速いので撮れず。途中のバス停でお客さんが乗ってきてバスは満席になり、私はバックパックを膝に抱えなければならなくなったので、姿勢がちときつかった。お客の持っている荷物もどでかく、よくそんなの持ち込んだなぁと思えるサイズのものもある。端っこにいる私はちゃんと降りられるのだろうかと少し心配であった。

 


出発から6時間弱はあっという間に過ぎ、結局寝てはいないが13時位にグルに到着した。どこで降りるのかもわかっていなかったので、絶えずマップで確認していたのだが、迷うこともないくらいの大きな街だった。降りると、今回お世話になるコンサルタントのOさんに電話をして、15分後くらいに迎えに来て頂けるとのこと。バスターミナル前はごちゃごちゃしていたので、銀行の駐車場で待った。朝も昼も食べていなかったので腹はとっても空いていた。

 


程なくして車で迎えに来てもらい、手続きしてもらった街の中心にある安宿にチェックイン。16時頃からD大学の学生さんに混じり、Oさんの会社のプレゼンを聞かせて頂けることに。それまでは宿で休んでいいとのことだったので、とりあえず街に出かけ、食料を探しに出た。

 


マーケットはすぐ近くにあって、中に入ってみると、活気はあるのだが、野菜や香辛料、魚などは売っているものの、軽食はみつからず。服も靴も日用品も何でも売っていて、本当に密に店々が並んでいるので迷路みたいだ。かなりストレンジャーなのだが、カンパラのマーケットよりは話しかけられなかった。さらに街中をウロつく。意外にも宿の近くにロレックス(チャパティと卵を焼いたもの)の店を見つけて、おそるおそる買ってみることに。焼いているのは私より年下であろう青年で無口だったが、ちゃんと焼いてくれた。帰り道に水をキオスクで買って宿に戻る。初ロレックスの味は超うまい!お腹が減っていたのもあり、アツアツなのもあり、屋台飯いいなぁ!と感動。1つで十分腹も膨れるし、安いし、スバラシイ。お腹を満たした後は宿で休み、再びOさんがピックアップしてくれる時間まで過ごした。

 


今回私は図々しくもD大学のゼミのスタディーツアーに3日間混ざらせてもらい、ウガンダ北部、内戦が激しかった地域で、市場型の野菜栽培をして生活向上するプロジェクトを担当するコンサルタントの方の所に潜り込み、農業現場に同行させて頂くということになっている。全て、ご好意やご紹介の上で本当に多くの人のお世話になり、感謝しなくてはならない。最初に県の建物施設を借りているという事務所に伺い、スタッフの方と挨拶した後、学生さんが泊まっているホテルの一室でプレゼンを受けた。国際協力のことには疎い私だが、内戦後の荒れた土地で農業知識が無い人達に技術を教えるだけではなく、プロジェクトが終わっても自立して、自分たちで生計を立てていけるためにはどうしたら良いか、栄養や収入の指導などのQOLのサポートも行なっており、非常にわかりやすく、熱い内容だった。咀嚼するには時間がかかるが、明日実際に農家に訪れるそうなので非常に楽しみである。

 


その後、夕食にご一緒させて頂く事に。一緒のバスに乗ってポークチョップお店へ。久しぶりに豪華な食事。ビール。美味しいのはもちろんのこと、アフリカ縦断している学生と話して盛り上がったり、Oさんの今までの経歴を聞いたり…。なんて真っ直ぐした、パッションのある人なんだろうと思った。本当にやりたいことを仕事にした人ってこういうことなんだろうな。この人に会って話を聞いただけでもアフリカを訪れた価値が充分にあったのではないかと思えるほどだった。楽しい時間はあっという間に過ぎ、ホテルの近くまで送ってもらい、帰ってきたのは22時頃。一人ではなかなか夜の楽しみがないけど、今日はとても充実していた。

 

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