Swizerland Day71

今日がスイス滞在最後の日となった。けれどいつもと同じように過ごした。3人で朝食を済ませて、Afmadと一緒に1時間ほどギシギシハンティングをして、長靴じゃないとダメだなということで、履き替えている途中に、Xaverからハヅキのトレーニングをするからと告げられてついていく。先輩子牛たちのグループに入れて放牧し、電牧線を覚えさせる。ということで、ハヅキが3回くらい電牧に当たり、触れたら痛いということを認識させるために、見ているというのが仕事である。面白いように、電牧に触れるとバチっという音と共に、モッ!と短い鳴き声をあげて、その後にもうイヤというように、長くモ〜と鳴くのである。30分ほど見ていると、ようやく彼女も慣れてきて、電牧に当たらなくなってきた。ただ、まだ子牛グループには馴染んでないようだった。

 


哺乳させるため一旦ハヅキを隔離し、バケツからストロー式の哺乳器で温めた初乳をやる。なかなか飲んでくれず、しかもこのバケツが非常に扱いづらく、時間はかかったが、2リットル弱飲んだ。

 


その後、ふるいマシンを再稼働させるかとなったが、お昼の時間になり、Afmadが作ってくれたランチを食べる。彼は料理上手でローリエなんかも使ったりする。食事の途中で、Afmadは今日ドイツ語の先生として公民館でIngeと共に授業があるそうで、よければついてこないかと誘われたので行ってみることに。バスと電車に乗ってwatwilまで行き、公民館らしき建物の一室が解放されていた。地域運営によって成り立っているこの学校は、子連れの母親、労働者、国籍など様々である。IngeとAfmadもボランティアでやっている。私はドイツ語のいろはも何もわからないので、聞いていてもさっぱりピーマンだが、語学をどうやって取得していくかのステップが見ててわかった。生徒は8人くらいしかいないのだが、はじめに週末どうだった?みたいなことを1人1人に聞いて、単語テスト、テキストの例文を繰り返し読み、新しい単語を使って例文を作るなどなどだった。ともあれ、新しいことを学ぼうとする姿勢は素晴らしく、改めて言語の勉強は楽しく無くてはダメだと思った。もし第3言語を学ぶならドイツ語かな。多分やらないけど。そんなことならもっと英語をやらねばならないと思うけど。私も隣の人の回答を盗み見て(了承済み)書き写したりなどして過ごした。1時間半の授業はあっという間に終わり、参加してよかったなと思った。Afmadは用事があるというので別れ、Ingeと共に家に帰った。

 


その後、搾乳を手伝い、私がいく頃にはほぼ終盤だった。チーズフォンデュを丘の上のレストランに食べに行くことになり、作業を済ませて出かける準備をした。

 


車で向かう途中で、畑の様子を見ることに。鶏頭のようなアマランサスがもうすぐ収穫を迎える。Xaverの土地は急斜面の牧草地も多く、機械作業は大変であるが丘から見るGanterschwilの街は夕焼けに染まり素敵であった。草地を増設したところと、種さえ撒いてないところの差が見てわかるし、同じ種であってもライグラスの育ちが良かったり悪かったりして、土地によって全然違うことが見てとれた。

 


レストランではキノコ入りのチーズフォンデュを注文し、飲み物はアルコールフリーのリンゴサイダーを。思えばラクレットも食べ、チーズフォンデュも食べれて、アルプにも何回か登り、スイスで思い残すことは何もない。四角く区切られたパンと共に出てきたチーズフォンデュは今までに食べたことないくらい美味しかった。日本のはなんなの?って思うくらいに。食べていると、レストランのボス登場。彼はチーズ職人をやりつつ、レストランのオーナーと農業と掛け持っていて、17年も休みがないらしい。Xaverからも言われたが、子供の頃から休みの日は父の手伝いをして休みはなかった、休日が欲しいのなら農家にならない方がいいと言われた。それは肝に銘じてある。

 


オーナーとXaverが暫し話していた後、2kgのチーズを買い、いろんなフレーバーがある中、ベリー入りのチーズをお土産として買ってもらった。厨房に行くと、フランス人のシェフが日本の鉄板焼きやフグ料理が好きだと力説してくれた。

 


家に戻り、Xaverは自分がアプレンティシップの時学んだチーズ作りのレシピを見せてくれた。ラクレットやムッツィリなど、ドイツ語で書かれているので理解はできないが、写真だけ撮って後で翻訳にかけよう。また熟成失敗したチーズの末路も写真付きで載っており、なかなか興味深かった。スイスを堪能できてよかったと満たされて立つことができる。

 

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