Swizerland Day63

今日は1日雨だ。朝ごはんを食べた後、昨日収穫した穀物を出荷しに出かけることとなった。そのための準備として、トラクターの窓拭きをした。かなり古いし酷使されているため、左側のドアがなく、サイドミラーもヨレヨレ。私が乗るスペースは手作りの木の板が椅子代わりになっており、首をよじらないと乗れないという窮屈さ。おー、この状態で1時間半も雨の中行くのか…、過酷だな、と一瞬思ってしまった。さらにトラクターには計6トンにもなる荷物を牽引車二両連結させていくため、その全長はかなり長い。ドライブテクが凄い。色々心配ごとはあるものの、我々は雨の中出発した。

 


ラクター内はなかなかスリリングで、新しいアトラクションみたいだった。ドアがないので雨が入ってくるし、かなり揺れるので、どこか掴んでいないと体を色々なところへぶつける。Xaverも大声であれは何だとかって話してくれるけど、それどころではなかった。すれ違いに我々のように牽引車二両連結トラクターを見つけたが、もっと大きくて馬力があり、隣に乗っていた子供は快適そうだった。そしてなんとdanielaの家の前を通ったのである。地区的には一緒なので、点在している出荷場は同じなのだ。挨拶していく?とXaverに言われたが、いいと断った。たった数日しか経っていないが、なんだか懐かしかった。

 


そんなこんなで小麦の出荷場に到着。Xaverの小麦はbioかつ乾燥もしっかりされていたので取引価格はなかなか良かったみたいで彼は満足していた。日本で言えばライスセンターだなと思いながら見ていた。

 


次の出荷場に行く前に、ケバブの店で腹ごしらえ。トイレ借りていい?といかついおっちゃんに尋ねると、HEROのような返事が返ってきた。Xaverがビーガン用を注文していてくれたが、量が多くソースがはみ出して食べるのに難儀した。肉が入っていないとはいえ、相違ないおいしさだった。

 


Danielaのところで滞在していた時に付き添った全く同じ出荷場へ。規模が小さいので、bioやdemterといった特別な穀物も取り扱ってくれる。英語は通じない工場長は私のこと覚えているのかいないのか、ボブキャットが壊れてそれどころじゃないらしく、作業が手間取ってイライラしているようだった。雨の中濡れながら固定ベルトを外したりした。出荷し終えた後は、荷も軽く心も軽く帰路に着いた。

 


牽引車の一台は友達の借り物だということで返して、牧場に戻った。Xaverはトラクターの片付けとリキッドマニュアを他の農家も撒いていたので、自分もやりたいらしく、搾乳、一人でできる?できるよね?とついに一人デビューした。ただ、どの牛が乾乳か渋いかは分からないため、赤や青のマーカーでマークしてもらい、なんとか1人でもできる体制に。彼の搾乳機器は非常にシンプルで分かりやすいので、落ち着いてやったらちゃんとできた。

 


搾乳と哺乳と掃除を終え、彼のもとに戻ると、リキッドマニュアを牧草地に撒いていた日本では北海道以外堆肥が主だが、デンマークやスイス、寒い地方はリキッドもよく使う。またパーラーを使う=洗浄にたくさん水を使うなら必須だろう。堆肥化する時間がないので簡単だが、施肥するタイミングが難しい。ベストは雨の合間。撒いてから晴れると液肥が葉に付着し、台無しになる挙句、臭いも流れていかない。ということで、トラクター乗れよとなった。なかなか気を使わないといけない事が多くて難しい。3回ほど運転した。彼はまだ作業を続けるということだったので、夕食の準備をし、彼が戻り次第食べた。

 

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