Swizerland Day56

朝起きていつものように牛舎を手伝い、朝ごはんを食べた後は、Monicaと一緒にニワトリ小屋の整備へ。小屋周りの草刈りやフェンスを取り除いたりしていた。Monicaがこの植物には気をつけてね、と軽く言ったのをあまり気にせず除草をしていたら、クラゲに刺されたような痛みが走った。棘が刺さったのかなとも思ったので、続けていると、明らかに痺れる感じの痛みがチクチクと。腕を見れば、これまたクラゲに刺されたように、数カ所膨れ上がっていた。Nettlesと呼ばれるこの植物は触れると痺れるように痛くなる。そして一日中その痛みは続くのであった。下は長ズボンを履いていてもやられたので、憤慨した。

 


そんな痛みにも耐えながら、朽ちた木を取り去り、フェンスを片付けて、除草した。死神が持っているじゃないかと思われる大鎌を始めて使ってみたが、意外と軽く、エンジンではないのでうるさくもないし、環境にもいいし、意外といいかも!と思ってみたりみなかったり。午前中で作業は終了。ニワトリ小屋の周りの見晴らしが良くなった。wwoofっぽい仕事である。

 

昨日Anaが持ってきた羊の乳を飲んでみた。ヤギのような臭みは全くないが、牛と比べると少し乳脂肪が高いような味がした。悪くないが、羊の搾乳はきっと大変だろうと思う。


昼食後、なんとHanzとAnalisとMonicaと私の4人で、アッペンツェルの近くにあるSantisという山の頂上にゴンドラに乗って行くことに。そこまではMonica運転のもと片道一時間ぐらいドライブした。到着すると、さすがは夏のベストシーズンで、スイス人の観光地でもあるらしく、駐車場はなかなか空いていなかった。山は崖なのだが、麓には牛が放牧され、アルピニストたちは崖なぞも関係なしにチェーンをつたいながら登っているのを目にした。ゴンドラは片道10分ほど。頂上に着くと気温が一気に下がり肌寒かった。両親二人は展望の良いレストランに行くとのことで、私とMonicaは階段を上ってさらに頂上へ。天気は少しガスっていたものの、湖や山の向こうのドイツまで見えた。レストランではSharlayという私が大好きなアップルサイダーを飲ませてもらった。帰りのゴンドラに、伝統衣装を着た男女がカウベルを鳴らしながら、そして手を繋いで歌を歌いながら乗り込んできた。ボランティアらしいが、スイスの特にアッペンツェルの文化に触れることができた。麓にはアルプのチーズ工房もあるのだが、その人たちはその中にも入ってきて、終始歌っていた。Hanzは大きめのチーズを購入していた。

 


その後、アッペンツェルの街へ行くことに。街中はとても可愛らしい建物が並び、看板もワインやら家具やらがデフォルメされたものが店の軒に飾られていた。お土産屋さんも豊富なのだが特に牛や農夫がデザインされたベルトが有名である。突然、HanzとAnalisが私にベルトをプレゼントしてあげると言ってくれた。そういえばポストカードを作るときにDanielaが私のウェストを測って、Analisに何か言っていた気がする。このことだったか…。とてもありがたいし嬉しいのだが、私は日本人なので、遠慮というものがどうしても出てしまい、素直に喜べない。数分Monicaに諭された後、金か銀どっちがいい?と問われ、Hanzが銀だったので私も銀にした。そうして結局プレゼントしてもらったという…。その後、チーズショップに行き、1年と4年のアッペンツェルチーズを試食したり、ガラスケースを眺めたり、Hanzはまたゴートのブルーチーズ(クセが凄い)を買っていた。

 


帰り道は景色がいい方へと車を走らせてくれた。ザ・スイスといった景色で、放牧地で角ありのブラウンスイスが草をはんでいる。家々や牛舎は木造で、乾草をストックするため二階から上にかけてでっかくはりだしている。と、ある家の前でセントバーナードが伏せているではないか!思わずカメラ片手に車を停めてもらったが、飼い主の子供達が近くにいたため、犬は歓迎モードではない様子。基本苦手な動物などいないが、50kg以上ある犬が吠えて近づいてくるのはなかなか迫力ものであった。写真が撮れたからよしとする。

 


そして途中でバーらしきところにより、ビールを一杯…。アッペンツェルはビールも有名である。Danieraから早く帰ってきなさいコールがかかったところで、重い腰を上げ、ようやく本当に帰路に着いた。

 


家に帰ってきたのは20時近く。シャーレイやビールを沢山飲んだためにお腹はタプタプに…。購入したチーズを少しだけ味見して、改めてベルトのお礼を言った。その後、Monicaとお喋りなどしながら猫と戯れ、折り紙の続きをして、22時を過ぎた頃に自室に戻った。

 

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