Denmark Day8

今日は土曜日である。小さなファーマーズマーケットコペンハーゲンで開かれるので、出店するらしい。4人で朝食を済ませ、Michelの車にりんごジュースとアップルビネガー2種類、りんごシロップを詰め込んで、私たちはMargretheの車に乗り、いざコペンハーゲンへ。車で50分ほどかかるので、右側通行で変わりゆく景色を見たり、途中に教会があったりしたら宗教の話をしたりした。そういえば、北欧とかフランスの宗教ってどうなってたっけ?クリスチャンの中でも、プロテスタントとかの違いってなんだったけ?と無知を思い知る。

 

マーケットの場所に到着し、Michelはまだいなかったので、Margretheが私たちにコーヒーとシナモンロールを買ってくれた。バターがこれでもかと使ってあって、それは美味しいに決まっている。しばらくするとMichel登場。本当に小さなマーケットで休日の市街のちょっと開けたカフェ通りに10店舗くらい野菜や卵や、豚肉製品、チョコレート、ジャムやシロップ、そして我々りんごジュースとビネガーが軒を連ねた。机は貸してもらい、箱詰のジュースと瓶のビネガーとシロップを並べ、いざ販売。私たち、リンゴの収穫も、ジュース作りも携わってないし、デンマーク語わかんないんだけど…。とりあえず、やたらめったら、りんごジュース飲んでみる?と英語で聞きまくった。詳しい説明も何も、ほぼ何も知らぬ我々が店先に立つのもどうかと思うが、基本道行く人は優しく、買わないまでも足を止めてくれた。日本語だと話しかけづらいけど、英語はHi!と笑顔でいれば、大抵どうにかなる。そしてこれらはいい会話のトレーニングになった。

 

以前はミルクプラントを持つなんて、とか、6次産業を目指すよりは、自分は牛飼いとして原料を作る人として裏方に徹したいという考えが強かったが、このようにして消費者の顔が見えることはとても楽しく、農家に必要な要素だと思った。ただ、帰りにMargretheと話していたが、マーケットはあくまで宣伝であり、コンスタントかつある程度の量を確実に買ってくれるカスタマー、つまり契約レストランやショップを見つけるのが一番大事なことであると気づいた。

 

途中、売り子を抜け出し、Margretheがアイスクリームを買ってくれた。5種類くらいしかフレーバーはないのだが、もちろんミルクを選び、美人の販売員のお姉さんが、オリーブオイルと塩をかけると合うよと勧めてくれたので、もちろんお願いする。合う!この食べ合わせは知らなかったが、スーパーカップでもいける気がする。アイスクリームショップは三輪車になっておりとても可愛らしく、土日限定でやるのはアリかも!と思った。またMichelにオイスター(生ガキ)を食べさせてもらったり、ビールを勧められたりと、消費者サイドとしても楽しんだ。

 

気がつくとジュースも残り6箱ぐらいになっていて、思っていたより売れたと思う。あと支払い方法が電話番号からPayできるシステムっぽかったが、あれってどうなっているんだろう…。結構便利だなと思った。

 

参考になることが沢山あり、充実したマーケットであった。途中からずっと尿意を催し、我慢していたので(公衆トイレらしきものは見当たらなかった)、家に帰るなり直行した。

 

時刻はもう夕方で、明後日にはここを出て行くので、何か日本らしいものをあげたいなと思い、2時間ほど折り紙と格闘。花菱という立体型にチャレンジするものの、説明がアバウトで組み立てにめっちゃ時間を要した。途中、分からなすぎて諦めようと思ったが、あーでもないこーでもないといっているうちになんとか形になった。

 

夕食に呼ばれ下に行く。豚肉のローストとカリカリにオーブンした皮、サラダ、じゃがいも、スピニッチ、イチゴというデンマークの伝統料理のラインナップ。とてもお腹が空いていたので、もりもり食べた。豚肉は皮を剥がすとヘルシーで美味しい。レストランに行く勇気もお金もない代わり、家庭料理が食べられるほど嬉しいことはない。

 

明日はデイオフしていいという。最後の日だから全然働くのに。というかここに来てあんまり働いてないし。周りのヤギ農家や養鶏場を紹介してくれるという。満喫しようっと。

 

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