Netherland Day84

昨日カルチャーを加えて36〜30℃で温度を保った牛乳が見事ヨーグルト化していた。ホモジナイズしていないので表層分には脂肪分が浮き、しかし味はヨーグルトなのでサワークリームになっていた。今日は気温が高いからと、固形化が不十分だとWilkoがぼやいていた。私は乳加工のこと、全然疎かったのだが、パスチャライズにしても、何を作るかによって温度が異なる。Wilkoは、チーズ:63度30分、バター:70度15分、ヨーグルト:80度10分というようにやっていた。この違いはなぜなのか、おそらくタンパクの立体構造に含まれる水分量どうのこうのなんだろうけど、また日本で勉強せねばならぬことが一つ増えた。

 


彼が瓶詰めをしている間に、鶏の餌やりと水やり。この鶏小屋はよくできていて、移動式のためタイヤが付いており、雑草が猛威を振るうベリー畑の畝間を日々移動させ、除草と地面が適度に鶏の糞などによって栄養還元されるという一粒で2度美味しい構造になっている。さらに、小屋の入り口には光探知センサーが付いており、日暮れと共に扉が閉まるため鶏を収納し、夜の間外敵から襲われぬようにするという優れものだ。スペインの設計士のウーファーが考案したそうだが、本当によくできているなと思った。

 


その後、チャリで少し行った所のトウモロコシ畑の垣根に生姜を植えてあるというので、そこの除草。隣人は鶏をたくさん飼っているようで、死体が何羽か落ちていた。また、私が嫌っているネトルが結構生えていて、そこはスルーさせてもらった。

 


昼ごはんのあと、休憩していたらWilkoがヨーロッパバッファローの位置情報を教えてくれたので自転車で行ってみることに。GPSがつけられた個体がおり、ネイチャーセンターに聞けばわかるそうだ。なになに、フィールドの突き当たりまで行って、フェンス沿いの森にいるだって?!砂地に車輪をとられながら、フェンスをトラックするも残念ながら彼らの姿は見えなかった。代わりに森の中に大きなタウラスのブルが二頭現れた。終始こちらを見てくるので、ちょっと危ないなと思いつつ、撮影した。森の中に四肢の大きな動物が食べ物を探す音は圧巻であった。それで満足して元来た道を自転車で帰った。

 


午後は特にすることがなかったみたいで、手伝うこともないまま時間が過ぎ、夕食を食べ、Faboの散歩に1時間ほど出かけた。流石に21時を回ると日も落ちるので、そうなると鬱蒼とした森は誰も通らず、少し気味が悪く感じた。

 

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