France Day75

爆睡から目が覚めたのは朝7時だった。シャワーを浴びるとシャンプーが全然泡立たなかった。昨日買ったピラフ的なものを食べると、腐っているわけではなくそういう味付けなのだが、酸っぱくて半分残した。身支度を済ませたのは8時過ぎた頃だった。

 


今日の観光、公共交通機関はあるのか、タクシーを使わないといけないのか、全くわからぬまま取り敢えずレセプションに行くと、親切そうなスタッフが昨日はよく眠れた?と言ってくれた。英語が通じるようで何より。今日オマハビーチの観光に行きたいんだけど…バスってあります?と聞くと丁寧にホームページを開いてくれて、10ユーロくらいで一通り回れることがわかった。スタッフさんは私のメモ帳に、どこで降りて次どこに行くかをメモしてくれた。bayeuxのバス会社が作った見本のプラン通りにいけばかなり有意義に過ごせる。一応目処は立ったので、駅に向かって歩く。荷物はホテルに置いていっていいと言ってもらった。

 


バス停で待っていると、アジア系の女の子が1人、ガイドブックを持ってこっちにきた。お、同志かな?思わず話しかけてみると、反対方向のユタビーチに行くようである。しかもどっからきたの?と聞くとアメリカと答えた。そうだよね。見かけによらないことってあるよね。今度はフランス地球の歩き方を手にした日本人2人を発見。彼らも反対方向のバスらしかった。そうこうしている間にオマハ行きのバスが来た。運転手は気合の入ったおばちゃんだった。

 


バスで1時間弱でPointe du Hocに到着。日曜日だというので、思ったより人がいた。あまり世界史を習ってこなかったため、第一次世界大戦から二次への流れがおろそかだが、この岸壁をアメリカ兵が登ったということは分かる。そしてたくさん掘られたドイツ軍の地下壕には、発射できるような隙間があったり、75年経った今でも生々しかった。バスのスケジュールに沿うため、あまりゆっくりはしておられず、1時間後にオマハビーチのモニュメント行きのバスに乗った。

 


15分くらい。バス停の目の前は博物館兼ショップになっており、入るとちょうど映像が始まるというのでいいタイミングだった。あまりグロいシーンとかはなかったのだが、DDayの4日前から作戦決行日に至るまで、準備や作戦の進め方を説明した映像だった。映画室の外へ出ると、当時使っていた武器や日用品、写真が人形と共に展示してあった。私的に、女の子が花束を持ってきてアメリカ兵がハッとしている場面が好きである。そんなことが実際にあったかどうかはわからないが。

 


ショップはスルーして外に出ると、オマハビーチが見えた。大勢の人で賑わっていて、海水浴している人も見られる。ここで多くの人が死んだとは思えないくらい賑わっていて、綺麗な海だった。アメリカンセメトリーまで歩いてみることにしたのだが、ハイキングコースというか、この道合ってる?と思うくらいのワイルドな道で、砂浜と植物が混ざった道だった。40分ほど歩くと、セメトリーの案内板があり、坂を登ると海岸に面したセメトリーの一部分の場所に出た。少し階段を登ると、もう会うことはないと思っていたノルマンディ牛の子牛たちが放牧されていた。意外にもすぐ再会したという…。さらに奥へと進むと、建物があって、その奥におよそ9000個の十字架が並ぶ。表記をみると、6月6日に亡くなった方は多いが、その翌日だったり、一カ月後の人もいる。結果的に物量で攻めることができたのも、沢山の犠牲の代償を払っていることを忘れてはならない。

 


15時のバスでセメトリーを後にする。今日ほぼずっと同じバスでまわっていた男性とお喋りをし、彼はスペインから2週間ほどフランスに旅行に来ているようだった。バス停で朝会った日本人の方と再会し、身の上話などした。彼らも1週間ほどフランスに来ているらしい。トランジットで寄れたらアンネの家に行くんだとか。

 

無事街の中心まで戻ってきて、バスはそこで降りた。お腹がへったのでパン屋さんでバケットのサンドイッチとクロワッサンを買って食べた。おみやげ屋さんなどもあって、また性懲りも無くマグネットを買ってしまった。暫く街をぶらついた後、ホテルに荷物を取りに行き、受付のお姉さんにお礼を言った。Bayeuxの駅からパリへと2時間かけて戻る。席が取れたのに、途中の駅で男女2人がやってきて、予約してあるといわれて席を譲った。表示何も書いてなかったけどなぁ、おかしいなあ。

 


LasareからNordに地下鉄で移動。ほんとはアムステルダムまで3時間1本で行ける列車を取りたかったのだが、満席のためとれず。仕方なく、今日はベルギーBrusselまでいって5時間の足止め、明日の早朝発の列車でアムステルダムに到着する予定である。夜遅くの便にもかかわらず、結構満席状態だった。

 


そして23時半頃Brusselに到着。ベンチを探し、明日の朝まで待てる場所を見つけて席を陣取った。他にも3人くらい既に荷物を下敷きに寝ている人がいた。硬いベンチ、首痛くなりそう。

 

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