Denmark Day32

朝は作業せずたっぷり時間をもらいパッキングと使ったものを片付けたり、手紙を書いたり、次のことをを調べ物した。次にアイスランドではなくスイスに行くと言ってしまっていることが心残りだが、まあバレることはないだろうけど、とっさに言ったことを貫き通さなくてはいけない嵯峨でした…。

 


9時ごろになって搾乳から帰ってきたEreneがコーヒーブレイクの準備をしてくれた。あぁ、ラズベリージャムが名残惜しい…。

 


別れの時、彼女から彼女の母が作ったニットの靴下とデンマークの布で作ったエプロンと、手紙とお金を頂いた。ライ麦パンのサンドイッチやオレンジジュースも持たせてくれた。とっても助かったって。本当にいいのに…。こちらこそ美味しいご飯と、快適なベッドと素晴らしい経験や出会いをもらったのに。こういう時、素直に受け取れなくて困る。

 


Evaldに駅まで送ってもらう。デンマークの酪農家は1980年には46000戸あったが今では3500戸。10分の1以下になってしまった。しかし、生乳の生産量は変わっていない。1戸あたりの農家の飼養頭数と1頭あたりの生産量がどれだけ伸びたかわかるだろう。彼が就農した当時、前のオーナーは2頭牛がいてそれぞれ3本と2本、盲乳だったことを笑いながら語ったそうだ。Evaldはその2頭を合わせて27頭からスタートした。今は180頭。でも少ない方だ。けれど、昔の方が楽しかっただろうと思い浮かべることができる。大量にはいらない。満たされるちょうどだけ、質の高いものを作ればいい。農業国デンマークと、自給率40%の日本が抱える問題はまるで違うが、この国から学ぶべきことはとても多くあった。

 


駅で電車に乗るまでEvaldは手を振ってくれた。手紙をあけると1500DKKも入っていた。かたじけない。

 


SilkebogからCopenhargenへ3時間半。急遽とったヘルシンキ行きの飛行機は18時テイクオフである。

 


デンマークに来てあっという間に1ヶ月が経った。本当に農場にしか行ってない笑。しかしこの国を支えるHyggeの精神、幸せを生み出す努力、伝統的な食べ物を感じることができた。彼らにいつかもう一度、会えるだろうか。もちろんそうしたい気持ちはある。けれど、わからない。もし会えなかったとしても、誇れる生き方をしたいと思った。

 


14時半頃コペンハーゲン到着。電車の頃から全然simが機能していないのだが…。席も空いていなく、出入り口にバックパックを敷いて、そこに座って過ごした。空港行きの電車に乗り換え、空港に到着し、旅行中に飛行機の予約、搭乗という初チャレンジ。eチケット控えもなく、チェックインをドキドキしながら待っていると、オーバーブッキングでスタンドバイだからなんとか…って言われた。とりあえず、OKと返したが、何もOKではなかった。空港のwifiでやっと調べて、スタンドバイとは満席でキャンセル待ちだと…!?

しかしがながらゲートに行くとちゃんとチケットがもらえたので、まあ良かった。

 


そんなにお金を使っていないので、手持ちともらったお金をアイスランドクローヌルとユーロに変えた。時間はふんだんにあるので、ショップを周り、欲しかったUrtekramのシャンプーなどは見当たらなかったものの、お菓子を買ったり、サンドウィッチを買ったりした。

 


スタンドバイだったもののなんとか飛行機に乗り21時前にはヘルシンキに到着。24時間営業のスーパーで軽食を買う。今日はここで空港泊。明日は日中ヘルシンキの市街でぶらりした後、18時のフライトでいざアイスランドへ!テルーの唄をアイスランドの滝や苔を見ながら聴くのが夢だったのです。それもついに叶う時が!空港はベンチが多いけど、深夜に向けてなぜか人が増え始めた…。とりあえず仮眠。

 

f:id:N5-phage:20190703054154j:image