青森 Day2

今やっと青森市内道の駅、浅虫に着いたところ。今日は後半戦があまりにも強烈だった。

朝5時頃、つるたの道の駅で目がさめる。曇り気味の晴れ。コンビニでおにぎりを買い、岩木山スカイラインを目指し車で走る。途中、りんごの無人販売所があったので購入した。この街はりんごがとても大事な産業であることがよくわかる。

8時から開通なのだが、あまりにも早く着きすぎたため、公共のトイレ付き駐車場に戻りしばし休憩。トイレに入ったら、足の踏み場もないほどのカメムシの死骸が…。建物に入った時点でかなりカメムシ臭がしたが、なかなかビジュアル的に強烈だった。

気を取り直してスカイラインへ。カーブが69あり、この度で何度山を越えているのだろうか、だいぶカーブ道が得意になった気がする。岩木山の8合目まで車で行けるのだが、麓は雪もほとんど溶けているのに対し、登って行くごとにブナがまだ葉をつけていなくなっていく。雪にブナの芽の芽鱗が落ちたものを、雪もみじというらしい。終点付近は景色も良かったのだが、風邪が強すぎて、写真の手が持っていかれるほど。そして寒い。

スカイラインを降りた後は白神山地ビジターセンターへ。しかし!見ると殆どの道が冬季閉鎖か通行止めになっているではないか。白神ラインも通れず…。これは次回にお預けだなぁ、と思い、とりあえず展示コーナーへ。展示物はとても考えられて配置されており、模型などを上手く使ってあってとても綺麗だった。あと、大画面のビデオ上映も見た。一緒に見たのは私を含め、老夫婦が1組いるだけだった。

ブナ林はどうしても歩きたかったので、元来た道を戻り、くろもり館へ。入山料を払う時の署名が私が一番だったので、今日は私が初めての観光客らしい。それにしてもほんと地方に人がいない。いくつかのブナの木は、風に煽られて倒木しそうでヒヤヒヤした。ブナの葉の緑色はとても淡く、私の好きな色だった。

バームクーヘンを2つ買って車に戻り、どうしようかなと考えて、津軽方面に行くことに。とりあえず、太宰治の生家である斜陽館に向かう。そういえば太宰の作品は人間失格を途中までしか読んでいない。走れメロスは中学校の教科書だったが、これを機に、津軽や斜陽も読んでみようと思った。美しい日本家屋だった。ついショートムービーを全種類見てしまい、出たのは16時半。それから龍飛崎を目指したのが悪夢の始まりであった。

339号線をまっすぐ行けばつくだろ、くらいに思っていたが、道は田舎道であるし、中泊町の弁天崎と間違えて少し迷子になる。途中で気づき返したので良かったが、339号線の一部である竜泊ラインが恐怖だった。まず、人っ子ひとりいない。GW開けの平日とはいえ、人の気配が全くないのである。独裁スイッチでみんなを消してしまったかのように。そして熊注意のいかつい看板。ずーっと続くカーブ。どんどん天気が悪くなり、雨は降らなかったが、濃い霧が立ち込め前がほとんど見えなくなった。神隠しにあったらこんな感じなのだろうかと、少し千尋の気分になった。龍飛崎についても、人気はなかったが、唯一ホテルのみ明かりがついていて、中に人がいることを伺えたので、とても安心した。龍飛は風が台風並みに強く吹いており、寒く、色々まわるのは断念した。

こんな誰もいなく辺境の土地で夜を超したくないので、眠さと戦って青森市内へ。280号線はまだ明かりがあり、家も立ち並び、安心して運転できた。ただやっぱり人はほぼ見なかったし

きっと少ないと思われる。

八甲田も白神も残雪が意外とあり、直接的なアタックは断念したが、次回来る時の楽しみにとっておくことにする。

明日はいよいよ恐山です!

 

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