Denmark Day4

朝起きて皆で朝食。シリアルとヨーグルトを食べた。今日は若いグースを池に慣れさせる為、水草が一面に張った池の掃除。ボートにも乗っていいよ、と言われたがいざ乗ってみると不安定かつ、漕ぐとオールに水草が絡みつき漕げなくなってしまう。一瞬、こんな小さな池で遭難したと焦った。なんとか岸へ帰り、地道に地道に熊手で水草を取り除く。2時間程して、岸の周りにはなくなってきた頃、グースの群れ登場。MargretheとMichelが追い、ゆっくりとこっちまできたものの、水に入るのを嫌がった。そこでMichelがグースをむんずと掴んで、池へ放り投げた。池ぽちゃされたグースは焦ってバタつき、必死で泳いで帰って来る。それを見ていた仲間たちは逃げ出す…というのを5回くらい繰り返し、初体験は終わった。

 


ランチはチキンのパスタやビートルートのサラダ。チリソースをかけ過ぎてしまったが、これはこれで美味しいのであった。

 


午後は自由にしていいよと言われたので、散歩に出かける。家の周りを1時間程度、と思っていたが、北海道と同じで一本道を先延ばしにすると、次が途方もなく遠い。ここらは本当に田舎で、草原とたまに出くわす馬たち、大麦畑と、黄色い花を咲かせたナタネ畑、お人形さんの家みたいなかわいいお家がぽつぽつあるくらい。少しのつもりが2時間半ほど歩いていた。散歩の最後にヘレフォードの群れ(ブル1頭とメス10頭くらい、あと子牛たち)と、多分ジャージーの男子を見つけ、思わずパシャり。こんな風に飼われてたら、牛たちも幸せだろうよ。

 


帰ってきてシャワーを浴び、爪を切ったり読書していたら、程なくして2人が帰って来る。友人から鳩をもらったというのだ。見に行くと、トライアングルの檻の中に白やエリマキの飾り羽がついた鳩がこちらを見ていた。立派なハト胸である。聞けば食用だそうで、いつか食べられる運命なのね…。こんな綺麗な鳩なら、伝書鳩として訓練してみたいなぁ。鳩が運んできた手紙なんて、昔はなんてロマンがあったのだろう。

 


夜は昼の残り物を食べた後に、Michelがチーズを食べたいと言いだし、赤ワインとともにデンマークのチーズを持ってきた。クラッカーの上にチーズやベリージャム、りんごシロップをかけて食べる。う、上手い…。チーズといえばフランスやスイスを想像しがちだが、Danishチーズもかなりのものだった。10ヶ月のセミハードだけど、かじった瞬間、単調ではない味がして、本当に美味しいなと思った。正直、本当に正直に申せば、今まで日本のナチュラルチーズは見つけたら食べてきたけど、本場のものには勝てないと思う。私の好みの問題かもしれないけれど。

 


お腹いっぱいでベッドに横になる。英語を話していても、全然辛いとかなく、むしろ快適すぎて、幸せである。さすが幸福の国。ただ、これはリアル現場ではない。本当にコマーシャルでやっている農場というのは、もっとハードで、休みなんかなくて、汚くて、辛いものであることは知っている。それを踏まえて自分の目指すところを考えなくては。

 

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