NZ Day28

いつもより少しだけ早く起きてパーラーを見に行ったんだけど、搾乳してなかったみたい。残念。

今日はマヌカハニーでおなじみ、マヌカの木の苗木を定植。苗木は殆ど死んでいたため、生きているやつを選抜する作業を最初にやった。その後、トレーラーの後ろに飛び乗りいざ放牧地へサファリに。電牧で車が入れないギリギリまで近付いて、後は人力で植える場所まで運ぶ。トレーは重いし、行く手を沼場や胸丈まである雑草やサンフライに阻まれながら何往復もして運び終えた。地面は硬く、土もそれほど豊かではない場所だが、ランダムに少しずつ植え始める。マヌカの木は大きくなるまでに時間がかかり、いい木になるまでには20年くらいかかるそう。私は植えたことなど忘れてしまうかもしれないけど、20年後にここ一帯がマヌカ畑になり、ミツバチが蜂蜜を作ることを考えたら、それは素敵なことじゃないか。林業の醍醐味である。流石に疲れて、12時にはリンダが迎えに来てくれた。

昼時間にメールで提出書類を作った。イザベルがツナサラダを作って待っていてくれた。

午後は卵パックのシール貼り。このシールデザインがとても好きで、一枚ずつもらった。

レタスの定植を手伝おうと思ったけど、殆ど終わりだった。リンダと少し話す。ここの牧場は、有機野菜に鶏、酪農、肉牛、養蜂、林業、たくさんやっていて素敵だねという話。NZはそういう農家が多いと思ってたけど、そんなこともないらしい。そうやって沢山やることが一時期夢だったけど、現実的に自給自足に近い農業は形だけで食っていけないと思っていた。けど、売れるようにするデザインや、マーケティングや販売戦略を考えれば、不可能ではないかもしれない。グラスフェドで牛を育てて、チーズやヨーグルトを作る、牛乳も売っちゃう、赤身肉を作る、春には田おこししてレンゲを撒き養蜂を、田植えの後は合鴨を放つ、夏は牧草と野菜を育て、秋は収穫や冬支度、冬は林業と狩猟をし、羊毛から毛糸を染めて編む、ログハウスを建てて薪ストーブを入れて…。うわー、やりたいこといっぱいやん。人生足りるかなぁ。

でもここにはそうやって生計を立てている人たちがいたし、これからの時代、求められる形かもしれない。

感動する景色と美味い飯と気の合う友達があれば、充分に満たされることに、ここに来て気がついた。

イザベルには大変良くしてもらった。つたない英語だけど一生懸命聞いてくれて、色々な話をした。笑った。将来こういうふうになりたいとか、政治のこと、お互いの国のこと、旅のこと、人生楽しむこと。多分これは今しか出来なかったこと。マヌカが大きくなった頃、この1週間を振り返ったら宝物になるに違いない。

 

明日はDurham Farmを出てトンガに向かいます。晴れでありますように。天気予報5日間雷なんだけど。

 

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