Swizerland Day40

7時過ぎに目覚め、他の人を起こさぬよう静かにシャワーを浴びに行き、支度した。朝食は込みだったので、久しぶりに熱いコーヒーを飲んだ気がする。

 


チェックアウトしても荷物は置いてていいとのことでありがたかった。昨日のオーストリア人の子は今日ユングフラウに行くらしく、グリンデルワルド駅まで一緒に行った。バス停前で別れ、私は暫くバスを待った。今日の午前中は、グリンデルワルドからバスで30分くらい登ったところにある、busalpという地域に向かう。トレッキングの格好をした観光客が結構乗っていた。バスは、こんなとこ通ったら落っこちてしまうよ、と思うくらいの狭い崖道をあがっていく。一車線なので、カーブはクラクションを鳴らしながら。少しガスっていたが、雨ではないことに感謝しながら、窓の景色を眺めていた。途中いくつかバス停があるので、お客さんは降りたり乗ったりを繰り返しながら、busalpを目指した。

 


あともう少しで着くというところまで来た時、遠目に白いものが点々と動いているのが見えた。まさか…牛?近づくにつれて形がはっきりしてきた。牛だ!超急勾配のところへ放牧されている。心が躍る。そして終点に到着。バスを降りると、カウベルの音が響く。この臨場感。なにこの世界。素敵すぎる。靴だけは立派だが、後はなにも登山の用意をしていない丸腰の私が、他の客よりも早く、山に駆け出していた。

 


あぁ、ハイジはこういうところから来たんだなぁとしみじみ思った。牛たちは全然人を気にせず、草を食べることに専念している。電牧はほとんどなく、超自由放牧。何軒か酪農家がおり、ここまでロータリーが来れないのか、冷たい湧き水を溜めて、そこにバケットごと冷やしていた。昭和の時代だ…!本当に幸運でだんだんと靄も晴れ、太陽が顔を出した。息を飲む景色、カウベルと牛が草を食む音、時々ハエ。なにもかも同じ世界のこととは思えない。乾いた牛の糞にポツポツ穴があいているのさえ可愛い。写真を夢中で撮っていたらあっという間に2時間が過ぎてしまった。去年だったか、スイスのこのように牛が放牧されている場所で観光客が牛に襲われて死亡し、責任は農家が被り、賠償金を払うこととなった。そうなれば、放牧を自粛せざるを得ない。この素晴らしい環境を維持するのはとても大変なことであるし、もちろん政府のサポートがあるのだろうなぁ。

 


帰りは私と老夫婦の3人しか乗っていなかった。元来た道を帰り、バスを降りて宿に荷物を取りに行く。途中、スーパーでラズベリーとリンドールのホワイトチョコを買った。スイスに来たのだから、スイスのチョコを食べようと思ったが、今日は気温も高く、後で溶けて大惨事になることはこの時知る由も無い。

 


バックパックを背負っても下りは楽に感じた。グリンデルワルドからインターラーケンに戻り、そしてベルンまで戻り、今日はグリュイエールを目指す。出発したのが14時だったので、着くのが17時となってしまう。車内ではうとうとしたり、景色をみたり、音楽を聴いて過ごした。途中の駅で一時停車している時に、窓越しで別れ際にカップルが熱烈なキスしているのが見え、これも日本人はやらないなと思って眺めた。

 


そして今bulleに着く。売っているパンは黒パンではなくなり、バケットになった。人々もフランス語を話している。バケットを買ってからグリュイエール行きの電車を待つ。ここから10分ほどで到着である。グリュイエールの駅の向かい側すぐにチーズ工房があり、見学ができるのだが、ホテルのチェックインが18時までだったので、とりあえずそれを目指す。小さな村で観光地化しており、急勾配の坂や階段を登っていかねばならない。息を切らしながら登り切ると、可愛らしい広場になっていてお土産屋さんやレストランが並ぶ。その内の1つが今日の宿である。チェックインのお兄さんは気さくで、ボンジュールと言ってきた。久しぶりの1人部屋。羽を伸ばしている間も無く、チーズ工房が閉まるかもしれないので急いでもと来た道を戻り、中へ入ると、今日の加工は終わってしまってビデオになるけど?と。うーん、他のもみたいし、残念ながらチーズセラーだけみて諦めた。グリュイエールチーズをひとかけら買う。そしてまた来た道を戻り、村を散策した後、18時半前には店も閉まり始めたので、部屋に戻った。

 


今日は14km歩いていた。もうぐったりなのだが、明日のLausanneからParisまでの指定席予約をしなければならなかったことに気付き、アプリと戦った。なかなか上手いこといかず、2時間くらい格闘し、何とかeチケット獲得。帰りの分も抑えた。ここで力尽き、寝落ち。

 

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Swizerland Day39

6時に起きて思いバックパックを引っさげて駅へ向かう。インターラーケンからユングフラウヨッホまでの鉄道はユーレイルパスが使えないので買わねばならない。ディスカウントが25%あっても往復170フラン…。高い。ただこれを払ってでも行かなくては、スイスに来たとは言えぬ!売り場のおばちゃんは優しかった。

 


程なくしてインターラーケンを出発して、Lauterbrunnenへ向かう第1の列車へ。日本人や韓国人、中国人の姿が多く見られ、ザ観光地である。ただ、こんな時でさえ車内で動画を見る奴の気が知れぬ。外の景色を見ろよ!と思わず言いたくなる。第1列車はまだそれほど登りでもなく、普通に森の中を抜ける感じだった。Lauterbrunnenで下車、第2の列車に乗り換え。Kleine Scheideggを目指す。最初の方はガスっていたので残念に思っていたが、晴れ間が!お天道様にまた感謝である。いよいよスイスらしい山の絶壁が現れ、興奮度高め。つい立ち上がって反対側の窓に移り、景色を眺めた。そして駅で乗り換えて、いよいよユングフラウヨッホに行く。途中からお客さんがだんだん増えてきて、最後の列車には並ぶほどだ。急勾配でゆっくり進む。ほとんどトンネル。景色は乏しかったが、途中Eismeerというところに一時停車し、みんな駆け下りていった。

 


ユングフラウヨッホ駅に到着。観光客だらけ。常にバックパックが重すぎて邪魔で、外に続くトンネル道にコインロッカーがあったので入れようと思った。しかし小銭はあるのだが、5ユーロコインが使えない…。いけないとわかっていたけど、1番隅に突っ込んで扉を閉めた。外へ出るとそれほど寒くなく、雪が一面を覆う。周りの山々が見渡せるような快晴。ずっと道が続いているので歩いた。が、頭が急に痛くなり、観光客ゾーンを抜けると急に風も出てきて冷たい。少ししか進まないのにどっと疲れる。途中、後ろから女の子に話しかけられる。彼女はNZから来て大学はスウェーデンらしい。彼女の両親が私の前を歩いていて、なんと酪農家だという。奥さんの方は山に向かって上裸になり、背中側から写真を撮っていたが、日本人はしないよなぁ。息を切らしながら自己紹介やNZのカンタベリーに行った話などして、別れた。私は奥まで行く気力がなかったので引き返した。

 


私の荷物は取られていなかった。頭がガンガン痛い。空気薄いとこんな感じになるのか…。と苦い思いである。列車はグリンデルワルド方面へ。車掌さんが記念のチョコレートをくれた。車内であっという間に食べた。

 


グリンデルワルドの駅周りはお土産屋さんやカフェで人があふれていた。日本語案内所は14時からみたいなので、とりあえず荷物をホステルにおいて来なければ、疲れきってしまう。けどこっから登り道2km。横目にアイガーを見ながら、なんとかなんとか登り、宿へ。スイスっぽいログのホテルである。なぜかwifiが繋がらないのが無念なんだけど。荷物を置き、少し休憩した後、街に繰り出す。まず、日本語案内所に行き、明日の朝イチでブスアルプに行きたいのだが、バスについてを相談。割引がなく、正規料金になってしまい47フラン…。しかし、この場で往復券を予約できたのでよかった。私の前にも後にも、日本の観光客が並んでいた。

 


明日は時間がないのでお土産屋さんを見まくる。何と言っても、牛、牛、牛グッズだらけ!もう全部欲しいレベル。とてもいいお店を一つ見つけ、マグネットを2つ購入。フレデリックの家の冷蔵庫は娘が揃えたマグネットでいっぱいだったけど、あんな感じにしたい。一応、デンマークアイスランドとスイスを集めたのでこの調子で…!そしてスーパーで安売りしていた牛のマグカップ。包んではもらえなかったので、洗濯物に包もう。最後にカウベルである。お土産用はとても派手なので好かず、飾りがヤギの皮で作られたものが高価ではあったが悩んだあげくこれにした。熊よけの鈴にしよう。他にも、木工製品&皮毛&牛や鹿モチーフの素晴らしいお店やアイスクリーム屋さんなどを見たりして楽しんだ。

 


宿に帰ると、オーストラリア人の女の子が入り口でスマホの充電をしていた。部屋のコンセントに穴が刺さらなかったらしい。変換プラグを貸してあげた。また、部屋でゴロゴロしていると、日本人とスイス人ハーフの同部屋の人達が帰ってきて、2人とも日本語を話せるのでつい、話し込んだ。1人の子はスイスの大学で法律を学んでいるようで、色々教えてくれた。農業人口2.5%であることや、ドイツなどから沢山輸入していること、なぜお金持ちか、戦争中の中立国としての立場はどうであったか、多くの人がストレスフルであることなど、疑問に思っていたことに答えてくれた。また、オススメの映画なども。

 


夜も更けたので就寝。明日はブスアルプというグリンデルワルドから少しあがったところへ。ただただ、放牧されているのを見るためにだけに。そっからインターラーケンに降りてグリュイエールまで行くのは、時間がパツパツなんだけど。

 

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Iceland & Swizerland Day38

ソファでうたた寝からはっと目覚めて、外が明るい2時半からパッキングをする。昨日23時に飲み食いしたのがもたれて気持ち悪い。液体は機内持ち込みできないので、うまく分けて、旅で得たものや買ったものが手提げカバン1つ分となってしまった。スキールの残りなどは仕方なく捨てて、なんとか3時半までにホステルをあとにする。20キロ近くを背負って、今から4kmの道のりを歩かねばならない。

 


時間もギリギリなので一息する間もなくただ真っ直ぐレイキャビクの道を歩き、数分前にバス停到着。しかし、事前に買ったチケットを見せるも4時半からのバスは満席だといわれ、もう少し待ったらもう一便マイクロが出るというので待つ。10分遅れで出発。車内で爆睡。景色は見損なった。

 


チェックインは自動でできた。朝5時台だが結構混んでいた。免税の手続きをしようと思っていたのに忘れ、さっさとゲート入りした。余ったお金はコーヒーを買って、残りは募金箱に突っ込んだ。アイスランダーのZürich行きに乗り、いよいよスイス入りである。3時間半のフライトだがパネル入りの座席で映画や音楽が聴ける。英語かアイスランド語しかなかったので、トイストーリー1を英語で見たが、めっちゃ面白い。私が生まれた年の映画なのに、こんな感動するとは!そして英語もこの程度ならなんとかついていける…。ピクサーを英語で見るのはいいトレーニングになるなと思った。ドリンクサービスに小学生くらいと子がパイロットの制服を着て、CAの人と一緒にまわっていたが、なんだったんだろう…?職業体験とか養成だったらすごいレベル高いやん!と思った。

 


チューリヒ空港に到着し、そのままスイス国鉄に乗りチューリヒ中央駅へ。時間があったのでバナナや黒パンなど食料調達。15時にベルン行きのICに乗り、1時間ほどでベルン到着。窓の景色がどんどん山に変わっていくのが楽しい。乗り換えてインターラーケンへ。車掌さんにユーレイルパスを見せると初めて日付のスタンプを押してくれた。

 


インターラーケンに到着すると小雨が降っておりカッパに着替え、バックパックもカバーで覆う。すぐに雨が止み、カッパで汗ばんだ。中国客が多く、駅周りのお土産やさんにはさっそく牛関係のものが沢山!思わず見入ってしまう。駅からテントビレッジまで2km。バックパックが重いのとカッパが暑いのとで地獄のように長く感じた。道路に馬車が走っていたり、お家が可愛すぎるので、わあっとなる。

 


テントビレッジはテントの中にベットがあり、チェックインもシャワーもテントでできている。1番安かったからここにしたけど、エコビレッジとかの原型かもなぁ。荷を下ろして一息つく。道路を挟んでスーパーがあるのでよってみる。チーズコーナーが目的である。行ってみるとあるわあるわ。しかもめちゃ安い!悪魔の声→今買わずしていつ買うんだよ!日本じゃ買えないぜ。天使の声→ダメよ、腐っちゃう。持ち運びや保存はどうするの?ただでさえもう荷物沢山なのよ。結局は悪魔が勝つという。赤いロウが特徴のエダムとクルミのついたフォルマッジを購入。あと、ラズベリージャム。瓶が増える増える。

 


エダムは塩が強めだったが、このフォルマッジ…、うめぇ!なにこの芳香。チーズだけで美味しいとはこう言うことを言うんだなぁ。行きの飛行機の機内食についてくるスプーン&フォーク&ナイフが役に立つときである。ジップロックも今回大活躍だ。黒パンにつけて食べて、残ってたポテチも食べて、今日は早く眠り、明日はグリンデルワルドを目指す。あー、カウベルの音が聞こえるかな…。

 

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Iceland Day37

今日はゴールデンサークルとブルーラグーンのツアーである。1番高かった&超王道コースではないだろうか。朝7時半に迎えが来て、バスセンターに大型バスに乗り換え。観光客は20人ほど参加しており、1人に1つタブレットが渡されて、自分の好きな言語で説明を受けることができる。GPSとリンクしており、バスが通過ポイントを通ったら説明が始まるというシステム。今の観光は凄いね。

 


Dingvellir National Park:プレートの境目

Gullfoss:滝

Geysir:間欠泉

 


の順で回った。アイスランドでも今1番草か2番草の真っ最中なので、ロールがあちこちに。白のみならず水色やピンクのラップもあるため、ガイドさんがピンクはストロベリー味なんだよと冗談言っていたのが面白かった。多分、関係者しか面白くないかもしれない。牛も8万頭ほど、羊は100万頭いるみたいなことを言っていたが、人口33万人にして多い。トマトやバナナでさえも地熱からハウスで育てている。昔は農業が唯一の産業だったらしいが、EUに加盟してからは、安い食物も入ってくるので、今は関税を高くしてなんとか国内の農業を守っているらしい。また林業についてだが、私は森林限界なのだろうと勝手に思っていたが、バイキングの時代は国土の30%は森林だったらしい。今は1.5%。先人たちが燃料や家を建てたりするのに使ってしまった。ただ、木が育つ年月が他と比べてべらぼうに長いため、再生が難しい。

 


また音声ガイドでアイスランド語はバイキングの言葉そのまんまであるため、原文で文が読めること、抗うつ剤使用量ナンバーワン&幸福度ナンバーワン、人々は妖精やトロールの存在を信じている、サンタさんが13人もいるなどの説明をしていた。ヨーロッパの中でも独特の文化と、まだそれらが残っているところが素晴らしい。ただ、今回1人で何度もツアーに参加しているが、この国の真なる美しさは、ツアーでレイキャビクを往復していてはあかんなと。勿論、王道は観れたのだが、レンタカーしてキャンプや車中泊しながら島内一周した方が絶対に面白かったろうな。予算的にも勇気もなかったが…。

 


15時にレイキャビクに帰ってきて、ブルーラグーンに行く。まず完全予約制のチケットはめっちゃ高い。そして温泉の国である日本国民から言わせてもらうと、おっきな温い温泉だなと。みんなが行きたがる理由がよく分からなかった。まあ…思い出づくりだった。それにしても、1人だからなのか、日本人だからなのかよくわからないが、頼みごとをよくされる。写真撮っては普通。ラグーンではカップルであろう待ちの男性から、女子更衣室の彼女を呼んでくれないかと頼まれる。一応試みたが、見つからなかったためスルーしてしまったが。

 


1時間ちょい滞在して帰りのバス待ち。ツアーの説明がアバウトだったため、どのバスに乗ればいいのかとかチケットが必要かとかよくわからず、ゴールデンサークルツアーから一緒だった男性とお互いこれでいいよね?多分。と言い合いながら、なんとかレイキャビクには戻れた。それからマイクロバスでホステルまで送ってもらう。初日ツアーのキャッシュバックが想定外でお金が余った。使い切ろうとスーパーに行き、でも欲しいものはなかったので、最後の食事は豪勢にとサラダバイキングした。あとエルダーフラワーのソーダを買った。

 


帰ってきたら21時を過ぎており、そっから晩酌(酒ではないが)。食べ過ぎて気持ち悪くなる。横になろうと自室ではなくレストルームのソファでうとうとしていたら2時をまわってしまった!朝の4時半に空港行きバスに乗るため、3時半にホステルを出て歩かねばならぬというのに…。

 

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Iceland Day36

今回何よりお天気に恵まれたので最高である。初日しか雨じゃなく、あとはずうっと晴れ。お天道様、ありがとう。

 


今日は南海岸をまわる少人数ツアー。私を入れて15人ほどで、マイクロが迎えにきてくれた。ガイドの兄ちゃんは中肉中背で優しかった。and〜の言い方のクセが強い。(凄くはない)内容は、

 


・Vatnajokull→氷河

・Reynisfjara→沿岸

・Skogafoss→滝

・Seljalandsfoss→滝

 


バスからの眺めは最高。大きな崖の下に草原が広がっていて、急勾配のところには羊が放されている。崖の付け根には昔ながらの家や家畜小屋があり、本当に別世界に来たようである。黄色や薄紫やわたっぽい植物が咲き、草々の緑によく映える。ザ観光地ではなく。こういう景色を私は撮りたいのだが、走りながらのバスから撮るのは難しく、しかも兄ちゃんがこれまたよくスピードを出してくる。仕方ないので目に焼き付けておくことにした。バス内ではアイスランドのアーティストの曲が流れており、いい感じの雰囲気であった。観光地を転々としつつ、ドイツ人の女性がiPhoneのケーブルを貸してくれたり、持参のサンドイッチを食べたりしながら時は流れ、いよいよ私の目的であるセーリャラントスフォスの滝へ。ネットでこの滝の写真を見たときに虜になり、これが見たいがためにアイスランド行きを決めたと言っても過言ではない。草原と、滝と、ドラゴンと、テルーの唄。これを感じに来たのである。運良く、虹がかかる感じに!天気には本当に感謝だ。

 


しかし、レイキャビクから観光地までは意外にも遠いので、片道に2時間かかってしまう。帰ってきたのは17時ごろ。ホステルに入ると、同じグループのポルトガルかスペインの方が10人くらいいて、真ん中のテーブルでワインを飲んだりパーティ状態で混雑していた。私はお構いなしに、鮭のクリームスープとムニエルを作った。この旅で多少、図々しくなったというか図太くなったと思う。ホストに冷蔵庫のもの食べていいよと言われたら食べるし、お腹減った?と聞かれれば減ったとちゃんと言うし、気を使うところは使う、けれど遠慮ばかりしていても疲れるし、ちょうどよい感じになってきた。けれど日本に帰ると、ちょい図々しいと思われるかも…笑

 


ダイニングは盛り上がっているので、別の部屋で鮭のムニエルを食べる。鮭、沢山食べたなぁ。しばらく魚は恋しくない。

 


あっという間に明日がラストデイ。この滞在で結構金を使ってしまった。それにしても、股関節と尻が筋肉痛である。

 

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Iceland Day35

昨日は寝落ちしたので6時頃に起きてシャワーを浴び、朝食や昼のサンドイッチを作ってみた。昨日、鮭を大量買いしたので、バターで焼いて間に玉ねぎ。チーズとサラミ、ほぐした鮭をクリームチーズで和え、黒パンで挟む。なかなか豪勢じゃないかしら。朝はもりもり食べて、今日のツアーのピックアップを待つ。予定通りツアーの車に迎えに来てもらい、人が結構いたので驚いた。

 


30分ほどかけてアイスランディックホースの牧場へ到着。説明もあまりないまま、一緒に乗り合わせた客の塊の一部になって、話を聞いたりヘルメットを合わせたりしていると、スタッフのお姉さんから名前を呼ばれ、あなたは違うツアーだからこっち、と別のグループに入った。感じのいいおばさまたちが6人ほど。長距離乗馬のグループであり、私以外経験者だった。乗馬歴はどれくらい?と聞かれたので、人生で3回目くらい。と答えると、バスの運転手かつ経営者らしき人がやってきて、今日は経験者ばかりだし君は初心者だから、違うツアーに入らないかと言われた。うぇー、なんなんこの状況。ホームページには初心者はダメとは書いてなかったぞ。でも確かに、5時間乗馬はきついかもな…、と考え直し、ハイと答えた。午前中は乗馬、午後はハイキングね、となり、少人数の2時間ほど乗馬するグループに入れられる。あまり説明も受けないままに、というかもう終わっちゃって、いざもうすぐ出発という時に飛び入り参加したものだから、担当者もそこらへんの馬を選び連れてきて、あなたが乗る馬よと手綱を渡された。白馬のアイスランディックホースで、こいつ乗せるのめんどくさいなぁ…という顔をしていた。

 


アイスランディックホースはそれほど大きくなく、道産子よりは大きいかな、なので踏み台がなくても乗れる。思へば手綱を引いてくれる人なしで、一人で一頭の馬を乗りまわすのは初めてかも。最後尾につけて一列になって道路脇の道から、遊歩道に入る。白馬の彼は前の人と距離をあけてしまいがちで、だからといってせかすわけでもなく、またガイドが案内で停まると、いつも脇道の草を食いたがった。とはいえ、客よりも馬たちの方が分かっているので、前の馬が走り出すと、乗っている人の指示が疎かだろうが、ちゃんと一列になって走ってくれるので、馬はやはり賢い。また走ると上下に激しく揺られ、落馬しそうになるが、手綱を短く持ち、マジで落ちそうな時は鞍を持ち、最後らへんではちゃんと慣れることができた。本当に馬は楽しい。そのバックグラウンドには日々の世話と調教があってこそだとは重々承知だが、奥深いものであることは間違いない。

 


アイスランドの草原を歩いたり、川を渡ったり、時折硫黄臭がする中を2時間ほど散歩して、楽しい時間はあっという間に過ぎた。帰ると、経営者らしきおじさんが待っててくれており、5000クローヌルをペイバックしてくれたのと、軽食コーナーに連れて行ってくれた。しかし、ハイキングとはいえ、どこに誰と、どのくらい歩くのか何にも聞いてないぞ!?どうすればいいの?と聞いたら、そこにいる彼女も同じツアーだからと1人座っていた髪の黒い女性を指差した。彼女が一緒に食べようと誘ってくれ、話ししていると、年は同い年でスウェーデンから来たらしい。名前はアナ。一人でアイスランドに来ているらしく、話は合った。ただ、英語がネイティブ並みに早いので大変である。

 


食べ終わってしばらく待っていると、超小柄なガイドスタッフが来てくれた。彼女はドイツ人で夏の間働いているらしい。と、初日あった人と同じ感じか…。ハイキングツアーはアナと私の2人だけ。私が飛び入り参加しなかったら、彼女1人だったという…。車に乗って15分ほどで登る山というか丘に到着。結構観光客がいた。湯気が吹き出ているところもしばしばで、流れる川は温かいらしい。ガイドとアナが終始話していたが、私は写真を撮るのに夢中だった。苔と少しの草と、火山岩がむき出しの表面。これぞ、アイスランド

 


30分くらい斜面を登ると、温泉地っぽくなっている小川にたどり着いた。かなりの人が水着を着て温泉につかっており、楽しんでいた。着替えるところはただの木の板があるだけだったが、別に誰も気にしちゃいない。シャワーばかりなので久しぶりのお湯に浸かり、といっても川なので入ると苔や砂利が浮き上がるのだが笑。

 


帰り道はちっこい羊を何頭か見かけた。こんなところに放牧。過酷な環境である。しかしここはウールの生産が盛ん。ラムもよく食べられる。下り道なので行きよりも早く帰ってこれた。

 


牧場に帰り、カフェコーナーでレイキャビクまでの送迎バスを待つ。私の泊まっているホステルは、市街地より4km離れているので、行くのが大変なため、今日は中心部で下ろしてもらって、お土産屋さんを観たりしよう。と思い、途中で下ろしてもらった。金曜日だけあって、バーは賑わっており、人通りも多い。強いていえば、アイスランド産100%ウールの靴下が欲しかったので、うろつきながらいいものはないかと探す。しばらく歩くと、あった!手編みセーターや編み物が売っている店。作り手の名がタグに書いてあると言う本格的なやつで、価格もかなりガチ…。けど、絶対にあったかい。と思い買っちゃいました。

 


帰り道は1時間ほどかけて歩いてホステルへ。途中スーパーにより、レモネードを買って、今晩はこれで一杯やろう。

 


帰宅すると20時をまわっていた。朝作ったサンドイッチとレモネードで夕食とし、シャワーを浴びて寝た。ケツが筋肉痛で痛い。

 

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Iceland Day34

デンマークが農業の国なら、フィンランド林業の国であり、アイスランドは漁業の国であった。車窓からの景色を見ると、この国の人たちは一体何で生計を立てているんだろう…?夏はとんでもなく短いし。調べてみると人口34万人、国民は英語とデンマーク語の教育を受けており、トライリンガル。サーモンやタラなどの漁業やアルミニウム鉱が盛んらしい。北欧はちゃんと第一産業が国を支える産業として残っているし、何より人口が少ない。

 


今日はホエールウォッチングとパフィンの見学ツアーに参加するのだが、朝から1日雨で憂鬱。そして寒い。9時にホステル前ピックアップ予定だが、20分過ぎても来ない場合は連絡せよと書いてある。と言っても私は電話は使えず、やり取りはMessagerの電話を主に利用しているので、連絡手段が無いわけだが。23分に迎えのワゴンが来た。私しか乗車しておらず、私一人のために車を出してくれたらしい。港まで車で15分程度。ツアー会社の前で降ろされ、手続きを済ませて船に乗る。3人の北欧っぽい女性が前にいて、その人たちが分厚い海用のつなぎを着るところだったので、私も真似した。Sサイズでちょうどいいなんて!感動。

 


雨が降りしきる中、出航。波は穏やかではなく、少し酔いそうになった。寒いが外で風を感じれば、少しはマシになるので、ずっと外にいた。20分ほどで沖に出て、海鳥やパフィンたちが飛びまわっているところまで来た。しばらく何もなく、そりゃそうだよ、常にクジラに会えるなんて思っちゃいけないよな…と思い始めた頃、観光客の1人が指をさし何か叫んだ。と、指の先にはイルカより少し大きいくらいのクジラか何か黒いものの背びれが見えた。一回息つぎに水面へ出ると潜ってしまうため、数分は現れない。すると、船突に座っていたガイドのお兄さんが10時の方向に見えます。と言うと、乗っている観光客がそっちの方に集まる…ということが何度かあった。ポイントを変えつつ、2、3回そのクジラっぽくない小ぶりのクジラを見たあと、イルカにも二頭出会った。彼らは船をあまり恐れておらず、ゆうゆうと船の近くを泳いで行った。小ぶりクジラはシャイだと、ガイドさんが何回も言っていた。

 


感動は感動なのだが、昨日からの疲れと、船酔いと、ほかの観光客の我もの見たさに萎えてしまった部分があり、かつ船が大きく揺れ雨があったので、スマホを海に落とす可能性があり写真が撮れなかった。また、つなぎを脱ごうと思い、下の階に行くために降りようとするも、甲板が滑り、階段から転げ落ちた。下にいた、最初に乗り合わせた女性3人組が心配してくれ、席を譲ってくれた。なんだか悲しい気持ちになった…。2時間ほどで本土に帰った。見れない日もあるわけだから、小クジラもイルカも見れたんだから、それなりに満足した。7月の今頃にトンガに集まってるんだよね、クジラは。

 


次はパフィンツアー。正直、さっきのホエールウォッチングでかなりのパフィンが飛んだり泳いでたりしていたし、もう満足だったのだが、お金も勿体無いと思ってしまうので、ちゃんと参加。ガイドのお姉さんがとても美人だった…という印象が1番強い。さっきより小ぶりの船に乗り、船内の窓からでも外を見れるのでありがたかった。崖のところにパフィンが集まっているところなど見れてよかった。 

 

小1時間ほどでツアーは終了。宿までの送迎もしてくれるというので、レイキャビクをの街をうろつくのは諦め、宿に戻る。管理スタッフがドアを開けてくれた。というか人いたんだ、という驚き。少し休憩した後、地元民が行くスーパーへ行き、5日間分の食材を購入。せっかくアイスランドへ来たのだから、らしいものも食べようと思い、スキールや黒パン、奮発して鮭を買った。1人用なのは無く、大きいサイズなのが残念であるが…。会計4900円。高!!1日1000円と考えれば、外食と比べればまあこんなもんかな。サーモンが3000円近くしたしなぁ。

久しく魚を食べてないので、ここで英気を養う。

 

宿に帰り、色々調べものしたりしてたら寝落ちしていた。ご飯も食べず…、シャワーも浴びず…。やれやれである?

 

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